職員の接遇意識を高めるため、医和生会(いわきかい)接遇委員会は仲間の良い所に気付いたらコメントを書いて貼る「いいねの木」を職場に掲示しています。職員は励みになったり、手伝ってくれた仲間にお礼を伝えたり、先輩と後輩でほめ合ったりして、「いいねの木」がメッセージの花を咲かせています。
● 接遇委が企画、2カ所に掲示
「いいねの木」は、医和生会の各事業所の代表職員13人でつくる接遇委員会が企画。職員は仲間のマナーや態度が良かったのに気付いた時、相手の名前とメッセージを書いたカラフルなカードを「いいねの木」に貼ります。去年11月にスタートし、休憩室などがある職員用建物の廊下と、3介護事業所が入る複合施設「いきいきはうす」の入り口の計2カ所に掲示されています。職員が相手の長所に気付き、逆に見られている意識を養うことで接遇力を高めるのが狙いです。
● 先輩と後輩がたたえ合うメッセージ
2月17日現在、「いきいきはうす」のいいねの木は45のメッセージが貼られて満開。すぐに記入できるようにペンとメモが近くに置かれています。「いきいきはうす」内の小規模多機能型さらいのある職員は「異動した時に指導してくれた先輩に書いた」といい、メッセージに「冷静な対応と安心感があって頼りにしています」と書きました。それに対して先輩職員から「利用者様の事を一番に考えて行動してすばらしいです」というコメントがあり、「『頑張ろう』と仕事の糧になる」と笑顔。そのほか、笑顔や優しさ、丁寧な対応などをたたえるコメントが多く、清掃業者や調理業者にあてたメッセージも掲示されていました。
● 「励みになった」「頑張らないと」
職員用建物のいいねの木には10のメッセージがあり3分咲きほど。いいねの木が職員用入口脇にある「まごころデイサービス」の職員は「通る時に花が増えると目を通す」といい、自身は通所リハビリテーションの仲間から「尊敬しています」というメッセージを受けて「うれしくて励みになった」と照れていました。別の「まごころ」の職員は、受付の職員から元気でさわやかなあいさつをほめられ「こんな風に見てくれてうれしい。頑張らないといけない」と喜んでいました。ある受付職員は、駐車場で誘導を手伝ってもらったものの名前を聞かずに去っていったドライバーにお礼の言葉を掲示し、「もっと多くの職員が見てもらえるようになって、盛り上がってほしい」と話していました。
【医和生会の接遇委員会】
「接遇委の紹介」(2017年4月24日投稿):https://iwakikai.jp/blog/2073/
「マナー改善策を募ってマニュアルを編集」(2017年5月29日投稿):https://iwakikai.jp/blog/2156/
「研修・情報伝達と職員マネジメントを学ぶ」(2017年9月9日投稿):https://iwakikai.jp/blog/2347/