医和生会(いわきかい)きらくデイサービスの金成は、「分かっているだろう」と決めつけずに、自分で考えられるよう指導するのを心掛けています。指導している新人に今月から夜勤を任せ、「余裕を持って考えて行動できるようになった」と実感。周囲が絶賛する傾聴スキルを忘れずに成長してほしいと期待を寄せています。
● どう気持ちをくみ取るかが課題
金成は入職13年目。きらくデイサービスに配属された大学新卒の渡邉の指導を担当しています。最初の印象は「ご利用者様の話を聞くのがとても上手。一方で優しいので遠慮してしまうのか、自分の気持ちを伝えるのが苦手かな」。渡邉はご利用者様を否定せずに優しく受け止め、先輩も「すごい」と感心するほどの聞き上手。その一方で、分かっているけどできないのか、そもそも分からないのか、渡邉の気持ちをどうくみ取るかのサポートが当初の指導課題だったといいます。
● 考えてもらうための声掛け
金成は最初の1カ月間、渡邉に一日一つ疑問点を見つけてもらい、さらに先輩はなぜその行動をしていたかを一緒に考える時間をつくりました。その期間後、「分かっているだろう」と勝手に決めつけず、「2時になったら何をするんだっけ?」「こういう時はどうするんだっけ?」など、指示をするたびに考えてもらうヒントを投げ掛けたといいます。金成が渡邉の成長を実感したのは、入浴介助を任せた夏。入浴介助は3人で行い、ご利用者様の特徴や体調を把握して入浴順を考えて決めなければなりません。渡邉は、介助する他の2人が夜勤担当で日中のご利用者様の状況を把握していないのを理解し、責任を自覚して入浴順など自ら考えて行動した姿を見せました。金成は「小さな責任を与えるとしっかりできる。動けるようになったと思った」と成長を振り返りました。
● ご利用者様の変化に気付ける余裕も
そのころから、渡邉から疑問を尋ねられたり、「分からないです」と聞いてくる場面も多くなってきたといいます。さらに最近は、ご利用者様のちょっとした変化に気付ける余裕も生まれていると実感。まだ特徴をつかみ切れていない新しいご利用者様に立っていただく場面で、金成が迷った際に渡邉が「さっきはこうするとスムーズに立ってもらえました」と情報を共有。積極さも少しずつ出てきていると感じ、金成は喜んでいます。
● 「確実に成長している」
渡邉は「最初はどうしていいか分からず、ホールで座ったり立ったりするだけになっていた時もあった。その時、空いている時間の使い方を親切に教えてもらえた」と感謝。金成は指導シートに渡邉の成長を記録していましたが、最近は「心配ない」と信頼を寄せてシートの記載も少なくなりました。金成は「『自分がやらなければ』という意識も出て、細かいところで確実に成長している。これからもご利用者様目線の素晴らしい接し方を忘れずに、『渡邉さんがいるから安心』と思われる介護職員になってほしい」と期待を込めていました。
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