医和生会(いわきかい)の若手職員のつながりと学びを目的とした「若手ラボ」がこのほど、医和生会会議室で開かれました。今回のテーマは「言葉が持つ力」。参加者は相手や自分の気持ちの言語化や、マナーの悪い後輩や沈んでいるご利用者様を例にした、送る言葉を考えるトレーニングを通し、仲間と話し合いました。
● 今回で3回目
医和生会人事課が隔月で主催。前回は新型コロナウイルスの影響で延期となり、3回目となる今回は3月17日に開かれました。本年度の新入職員3人と、通所リハビリテーション、小規模多機能型すばる、やがわせデイサービスにそれぞれ所属する入職5年目までの先輩職員3人が参加。深いコミュニケーションや話し掛けるのが苦手だという職員が多いことから、今回のテーマを「言葉が持つ力」に設定。人事課の皆川が講師を務め、グループワークで感情の言語化や声掛けする言葉をみんなで考えました。
● 言葉でどう伝える?
2グループに分かれた参加者は自己紹介の後、アニメキャラクターの画像を見て髪型を言葉でどう伝えるかの意見交換からスタート。お題は少しずつ複雑になり、次は携帯電話をいじる女性と隣に座る男性の画像を見て、男女の気持ちを言語化します。男女の表情や態度から「『2人で遊んでいるのに何で携帯をいじっているの?』とやきもちを焼いている」「何を検索しているのか興味を持っている」「携帯を見られている怒り」など、伝え合います。3つ目のお題は、ご利用者様に馴れ馴れしい言葉で食事誘導する後輩に向けてどう指導するかを考えます。新入職員は後輩ができた時を想定して考え、先輩職員が意見を引き出すように話し合いました。新入職員は「『敬語を使った方がいいよ』と声掛けする」と意見した一方、先輩職員からは言葉遣い面だけでなく、寄り添って目を見て気持ちを聞くように指導するという、ご利用者様と向き合う姿勢を教える点も付け加えていました。
● 落ち込むご利用者様への声の掛け方
最後のお題は、「一人じゃ何もできない、生きていても迷惑を掛ける」と落ち込むご利用者様への声掛け。同様に沈むご利用者様に接したことがある新入職員はその時を思い出し「『できないところは手伝うので困った事があれば声を掛けてくださいね』と声を掛ける」「今できている事を見つけて『できていますよ』と励ます」といった意見も。話し合いの後に発表し、参加者全員で共有しました。
● 自分や他人の「感情の分解」
皆川はこのグループワークを通し、自他の「感情の分解」を知ってほしかったと助言。驚き、喜び、悲しさなどあらゆる感情を「ヤバい」の一言で片づけていないかと投げ掛け、ご利用者様の感情を理解し、言葉で伝えられるよう寄り添ってほしいと今回の学びの狙いを語りました。最後に「思いや考えを言葉にできれば感動や喜び、面白さがある」「言葉にするのが苦手なのは頭の中の言葉が少ないから」などとまとめました。参加者には「『ヤバいヤバい』と言ってしまうのは前から気を付けていた」と心得ている人もおり「言葉の例えが上手な芸人のラジオを聞いて学んでいる」などと言葉を身に付ける対策を共有。明日からできることをみんなで話し合っていました。
【若手ラボ】
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