医和生会(いわきかい)の小規模多機能型すばるの遠藤は、新人に「チームの一員」という意識を持ってもらえるよう接しています。同僚にも「みんなで応援しよう」と声掛けして、チームで支えていく雰囲気を醸成。社会人の心得から身に付ける昨年度新卒の猪狩は、ゆっくりと成長の歩みを進めています。「指導スタッフ」を紹介する不定期連載の4回目。
● 社会人の基本から指導
遠藤は介護歴約10年。高卒の新入職員を指導するのは2年連続で、昨春から猪狩をサポートしています。まだ伸びしろの多い高卒新人のため、移乗やオムツ交換などの介護技術よりもまず、社会人・介護人の基本から指導していたといいます。ご利用者様のご家族と会う送迎の場面では「制服を着ている以上、ご利用者様やご家族から見て先輩・新人は関係ない。みんな同じスタッフとして見られる」などと教えました。
● イベント企画に挑戦してもらう
昨年末、猪狩にイベント企画に初めて挑戦してもらいました(※)。遠藤は「ご利用者様が何を食べたいか聞いてみたらどうだろう」と提案し、後は考えてもらうよう工夫。猪狩はご利用者様に質問して回り、要望が多かった「焼きそば」を調理することに。遠藤は「焼きそばには何を入れる?」「どういう手順で作る?」などと聞いて、考えて準備してもらいました。本番はご利用者様から喜びの声がたくさん出て大好評。年が明けたころから、ご利用者様のちょっとした動きに気付くようになり、「手伝ってもらえますか」と声を掛けてくれる場面も増えてきたといいます。
※「猪狩が初めて企画したイベントの様子」 2020年12月19日投稿:https://iwakikai.jp/blog/5076/
● チームで支える雰囲気づくり
遠藤は若手職員に「一人じゃない」とメッセージを送ります。福島県沖地震が起こった2月13日は当時2年目の高卒新人が一人夜勤の日でした。深夜の震度5強の長い揺れで、宿泊するご利用者様を守るために気が動転しているだろうと、遠藤は心配してすぐに駆け付け。その職員に「大丈夫だよ」と安心させ、ほかにも駆け付けた同僚と一緒に片付けしました。大人しいと感じていた猪狩にも、遠藤は「自分の子どもが職場で一人ポツンといたら嫌。一人ぼっちにしないようにした」と、我が子のように温かく支援。同僚一人一人に「みんなでサポートしよう」と呼び掛け、チームで支える雰囲気をつくりました。先輩同士で会話しても輪の中に猪狩がいるようみんなで意識し、「どう思う?」など話題を振ったりするといいます。
● 悩みを聞いたりも
遠藤について猪狩は「ご利用者様一人一人に明るく話すところがすごい」と見習い「分からない時には、きちんと話を聞いてくれる」と感謝しています。遠藤は電車通勤の猪狩と帰る時間が同じ時には車で駅まで送り、車内で「困ったことはない?」などと悩みを聞くことも。無遅刻無欠勤の猪狩に遠藤は「休まないしまじめ。社会人として立派」と評し「とても優しい子。もっと笑顔の似合う介護職員になってほしい」と期待を込めていました。
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●高卒・介護職への指導者
「新卒を支える指導スタッフに聞く①・やがわせデイサービスの菅野」
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「新卒を支える指導スタッフに聞く②・きらくデイサービスの金成」
●理学療法士への指導者
●入職当時の猪狩の紹介記事「ご利用者様の前での体操に挑戦・新人紹介④完 猪狩」
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