いわき市にある医和生会(いわきかい)は新卒職員の成長を促す支援体制を整えています。入職直後の新人研修や学びの場を設けているほか、任命された先輩が指導責任者として寄り添い、事業推進課は定期的なフォロー面談で心のサポートもしています。安心して働けて成長できるよう支援し、入職1年以内の離職者数は10年連続でゼロ(2025年8月現在)。人事課は「指導を受けて育った新人が、次の世代を自分から指導できるようになってほしい」と考えています。

新卒職員からの悩みに人事課職員が応えるフォローアップ面談
● 学びの支援
学びのサポートでは、入職直後の新卒研修。約1週間の日程で「社会人としての基本」を中心に、職員が講話やグループワークなどで指導します。隔月開催の「若手ラボ」は、考え方や捉え方の幅を増やし、仕事との向き合い方を考えます。
グループワークを通じた年齢の近い若手職員との交流の場にもなっています。(▶若手ラボの全一覧はこちら)
介護技術面での学びは、介護保険部が研修を主催しています。(▶それって実は身体拘束?「身体拘束」の注意を学ぶ介護保険部合同研修)
● 指導担当者の配置
去年からはメンターの役割を担う指導担当者を新卒職員ごとに一人任命(▶指導計画表(育成シート)を使う指導責任者の紹介)。指導担当者は新卒職員をどう成長させるかを考え、指導計画表を作成して現場でサポートします。「接遇」「介護技術」「ケア記録」などの大小様々なチェック項目を設け、その新卒職員ができるようになった事を日付とともに記録。その計画表は職場で共有されるので、職員全員でいつまでに何を指導するかも確認し合えます。
指導担当者の指導力を高めるため、事業推進課は去年、指導者面談を年3回実施。指導者から指導の悩みを聞いてアドバイスを送っています。指導担当者からは「若手の成長を見るのが楽しい」「他の指導者がどう指導しているかを知りたい」といった前向きな声も上がっており、事業推進課は「指導者が育てば、指導を受ける若手も大きく成長できる」と期待を寄せています。
● 悩みの声を聞き取り
新卒職員の悩みの声を聞くフォローアップ面談も2016年から定期的に実施しています。聞き役は事業推進課。開始当初は入職から約3カ月の期間でしたが、去年からは年間を通して面談するように変更。入職した最初の月は2回、その後は3カ月に1回のペースで悩みに耳を傾けます。
聞き取り内容は主に職場環境になじめているか。事業推進課は「特に高校の新卒者は初めて社会に出て幅広い世代と働くため、戸惑いや不安がないかをフォローする必要がある」と考えます。これまでの面談例では、認知症のご利用者様からの厳しい言葉を受け、涙を流した新卒職員がいましたが、事業推進課が気に留めてアドバイス。その後、その新卒職員は立ち直りを見せたといいます。
去年のフォローアップ面談を振り返り、事業推進課は「入職当初は質問しても黙り込んだり、返事するのが精一杯だったりした新卒職員が、段々と自分の言葉で伝えられるようになった。年間を通して人間的な成長を感じることができた」と手応えをつかんでいます。
● 「教え合う風土をつくりたい」
医和生会は職員が安心して楽しく働ける職場づくりを目指し、1年以内での離職者数は、2013年からゼロ。人事課は「現場の指導者は今まで以上に『成長させたい』と意識して新入職員に指導するようになってきている」と先輩職員の指導意識の向上を感じ「先輩から指導を受けた若手職員が、次は下の世代に主体的に指導できるような、教え合う風土をつくりたい」と目標を話していました。
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