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2021年11月02日

多職種連携

1043. いわきのコロナ第5波、振り返り・平在宅療養多職種連携の会

いわき市平地区の医療・介護福祉の関係者が交流する「平在宅療養多職種連携の会」がこのほど、オンラインで開かれました。発表した医師がいわき市のコロナ禍をデータで振り返り、感染拡大が落ち着いてきたこの時期に参加者は気を引き締め。「若年性認知症」に関する講話もありました。

 

● 若い世代から中高年世代に拡大

平地区の医師、歯科医師、薬剤師、介護支援専門員(ケアマネジャー)、リハビリ職、介護職、市地域包括支援センター職員ら約40人が参加。10月21日に開かれました。医師が「コロナ禍を振り返る」と題し、いわき市の第5波を振り返りました。いわき市の陽性者数がピークだった8月11日は101人。8月までの陽性者数累計は県内トップで、150人に1人が感染した数値でした。急増期(7月22日)に飲食店由来の感染が増加、デルタ株もあり、児童施設(学校など)に感染が拡大した結果、家庭内に急速に広がったと分析。年齢別(7月15日から8月18日)では若い世代が多く、30代以下の感染から40、50代に拡大したとみています。

 

● 軽症や中等症とは

コロナに関連する用語や基礎知識も確認。「パンデミック」「クラスター」「濃厚接触者」「密」「ソーシャルディスタンス」「集団免疫」「ブレークスルー感染」の用語と意味を共有。重症度分類の医療従事者の評価基準では「酸素飽和度」と「臨床状態」で判断すると解説。酸素飽和度96%以上で、臨床状態が呼吸器症状や呼吸困難、肺炎がないなら軽症。「中等症Ⅰ」は酸素飽和度が93%より高く96%未満の状態で、呼吸困難、肺炎の所見がみられる状態。重度化につながる「中等症Ⅱ」は酸素飽和度が93%以下で酸素投与が必要な状態をいうと説明しました。そのほか、ホテル療養、自宅療養の各基準も紹介しました。

 

● 油断せずに引き締め

高齢者施設でクラスターが発生した際の課題も確認。入所系は閉鎖できないため応援職員が必要となり、職員が一気に不足する懸念を共有。入所者が感染したら入院するので減るとも限らず、利用者が高齢のため入院より施設療養を望むケースもあるという。いわき市で8月に増加したコロナ病床数の推移も確認。発表した医師は「次の感染の波に備えるのが大切。マスク着用など基本を徹底して、みんながいい年末年始を迎えられたらいい」と、油断に注意しました。参加した介護職員は、第5波を乗り切った医療従事者に感謝を示し「落ち着いた今の時期を有効に活用して感染対策したい」と引き締め。ケアマネジャーは、感染拡大によって患者の退院に備えて開くカンファレンスが退院後に開かれるようになり、病院との連携の難しさを課題に挙げました。

 

● 若年性認知症の人への支援

医師の事例発表の前段には、いわき市地域包括支援センターの認知症支援推進員が、認知症をテーマに講話しました。タイトルは「若年性認知症の人への支援」。同支援センターに「若年性」の相談件数が増えている一方で、支援体制が不十分で社会資源も不十分だといい、ご家族が悩んでいるのではと懸念しています。平地区の「若年性」の推計総数は31.8人と計算されています。各都道府県には「若年性認知症支援コーディネーター」がおり、就労継続支援、退職後の障がい福祉サービスの利用、介護保険サービスの移行と切れ目ない支援をします。いわき市で今月10月から、認知症の方が有償ボランティアで働くカフェ「ふくろう」(※)がオープンした情報も共有しました。

 

※にぎらないおにぎりカフェ「ふくろう」:https://www.instagram.com/nigiranaionigiri_cafe/

 

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