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投稿:2021年11月16日

居宅介護支援事業所 多職種連携・地域連携

1047. 医和生会(いわきかい)ケアマネが認知症の講話|オレンジカフェ以和貴

好間公民館を会場に開かれた「オレンジカフェ以和貴」で、医和生会(いわきかい)居宅介護支援事業所の主任介護支援専門員(ケアマネジャー)・芳賀が、認知症について講話しました。

※オレンジカフェ以和貴とは、認知症のご本人やその家族が、認知症によって生じた生活の変化・混乱、漠然とした不安感等を、同じ立場の方と共有・共感することで解消を図るほか、専門職による相談や、認知症の正しい理解の普及啓発と地域の方の交流の場(いわき市ホームページより)

 

●注意してほしい「もの忘れ」

芳賀は講話のなかで、一般的な「もの忘れ」と認知症による「もの忘れ」の違いに触れました。「あの人、ほら、誰だっけ?」「ほら、あれだよ、あれ」といった人やものの名前が出てこないイラストを見せ、「こんなことはありませんか?」と芳賀が質問すると、「あるある」と深く頷く参加者も。芳賀は、このような「もの忘れ」は年齢を重ねると自然に増えるため、「そこまで心配はいらない」と言います。いっぽうで、体験や出来事そのものを忘れてしまう認知症による「もの忘れ」には注意してほしいと言い、「朝ご飯のメニューを思い出せないのは【もの忘れ】、朝ご飯を食べたことを覚えていないのは【認知症】」と具体例を挙げて説明しました。ほかにも、財布や通帳など、普段無くさないものを頻繁に無くすのも、認知症による「もの忘れ」の可能性が高いと伝え、「おかしいな」と思ったら、かかりつけ医に相談することを勧めました。芳賀は、自分の意思で介護サービスなどを選択する重要性に触れ、早め早めに対応をしてほしいと呼びかけました。

講話の最後は「○×クイズ」で総復習。「認知症になると感情がなくなるのは、〇か×か」という問題では回答が割れました。答えは×で、感情は最後まで残ります。芳賀は「体験や出来事そのものを忘れても、嬉しい・悲しい…といった感情は残る」「イライラして怒鳴ったり、否定し続けたりすると、認知症の人の心には悲しみや苦しみが大きくなる」と説明し、「認知症だから、何も覚えていないと思わないで、優しく接してほしい」と伝えました。

 

 

●気になることはメモ

質疑応答では、「かかりつけ医に相談するときの注意点は」という質問があり、芳賀は「気に掛かる『もの忘れ』などを含めて、聞きたいこと・伝えたいことを事前にメモしておくと、スムーズに相談できる」とアドバイスしました。ほかにも「睡眠薬は認知症リスクを高めるって本当?」「睡眠時間と認知症の関係は?」と話題は広がり、運営スタッフが「今後のオレンジカフェでも取り上げていきたい」と回答しました。

 

●コグニサイズで頭と身体を動かして

好間地区の「オレンジカフェ以和貴」は、医和生会グループの社会福祉法人「いわきの里」が受託運営。9日は地域住民など約10名のお客様が来場しました。芳賀の講話のほか、健康運動指導士や介護予防指導士の資格を持つ村井(いわきの里・業務執行理事)による認知症予防運動(コグニサイズ)の実践もありました。

 

<次回のオレンジカフェ以和貴>

日時:12月14日(火)13:30~15:30

場所:好間公民館

内容:コグニサイズ、警察署員による「特殊詐欺」対策など

 

【講師紹介】

医和生会居宅介護支援事業所の主任ケアマネジャー・芳賀。介護の仕事歴18年。「福島県認知症介護実践指導者等養成指導者」として県から認知症介護の指導者育成を任されたり、「認知症キャラバンメイト」として地域住民に認知症の理解を広めたりもしています。

 

【芳賀が監修したシリーズ「認知症を知る」】

第1回「私が出会った“認知症”」

第2回「認知症ってどんな症状?」

第3回「認知症のサイン」

第4回「一人の人間として接する」

第5回「認知症予防のために」

 

<医和生会(いわきかい)ケアマネの求人・採用情報>
医和生会(いわきかい)では在宅生活を支えるケアマネジャーを募集中です。利用者様やご家族を支えるため、医療的な視点を大事にし、医師・看護師・介護事業所と情報共有を徹底。30~40代の比較的若いケアマネジャーが多く、突然の介護相談や他事業所との連絡や調整にもスピード感を持って対応しています。
https://iwakikai.jp/recruit/