医和生会(いわきかい)の管理職を対象にした研修会が始まりました。人材育成を考えてほしいと初めて企画され、隔月で計4回開催されます。1回目はグループワークで「管理職の役割」について話し合い。役割が「複雑多岐」に渡るのをあらためて実感し、大きな成果を上げるために部署の職員と協力する重要性を確認しました。
● 次世代の育成を考える
医和生会の中期目標には「次世代へ向けて、人の育成、和と連携の深化」と掲げられており、年度目標に多くの事業所が「人材育成」を掲げていたことから、次世代を育てる環境を考えようと人事課が3月28日に主催しました。参加者は山内クリニック、コスモス訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所、通所リハビリテーション、やがわせデイサービス、まごころデイサービス、きらくデイサービス、ショートステイ、小規模多機能型すばる、事務系部署の科長(課長)と科長代理合わせて15人。講師は医和生会理事で人事部長の畠山が担当しました。自己紹介で畠山は人材業界などで働いたキャリアと、大事にしている考え方として、患者様・ご利用者様の視点で物事を考える「顧客起点」、「変化と成長。変えることと変えてはいけないこと」、推測や噂に翻弄されない「事実」の3つを述べました。
● 「大切にしていることは?」
参加者は4組に分かれてグループワーク。まずは「科長、科長代理として大切にしていること」をテーマに考えを共有。具体的なエピソードを交えて「ストレスが溜まらないように私生活と仕事のバランスを取れるように気をつけている」「一現場スタッフとしての気持ちを忘れずにしている」などとグループ内で発表し合いました。2つ目のテーマは「管理職の役割」を思いつく限り書き出す。「労務環境の管理」「法人の意思を部下に伝え、現場の声を上層部に伝える」「人材育成」「相談役」「現場監督」「職員の体調管理」など様々な考えが出ました。参加者は自身では気付かなかった役割を確認したほか、部下とのコミュニケーションの難しさなどの悩みを語り合う場面も見られました。
● 見落としていた役割に気づく
3つ目は書き出した「管理職の役割」をグループごとに分類して整理。全体の傾向と自分の考えとの偏りを見つめ直し、班ごとに発表。「管理職の役割」を58個、12グループと細かく分類した班も。日々の感染状況把握といった「世の中の情報収集」「災害対策」「心のあり方」といった役割も共有されました。参加者からは「改めて書き出すと、管理職は色々な役割を担っていることがわかった」「多職種で仕事をしているのに『多職種連携』という視点が抜けていた」という感想が聞かれました。
● 管理職とは
畠山は「管理職の役割は複雑多岐に渡る」と説明しました。管理の対象を「人・物・金・情報・時間・空間・技術・信用」と考え、まとめて「経営資源」と呼ぶと解説。「管理とは人をがんじがらめにする印象があるが、『目的を達成するために経営資源を効果的に活用する手段を選ぶこと』だ」とも。最後に、部下、管理職(自身)、上司に分けて職員を対象にした事前アンケートの結果を共有。「科長はやる気を引き出しているか」「科長は部署の役割を分かりやすく説明しているか」といった回答結果が数字で示され、部下、管理職、上司から見た管理業務の受け止めを認識しました。畠山は「管理職とは部下、関係者を通じて自分(会社)の意図を実現する人」と説き、複雑多岐に渡る管理業務を1人で抱え込まずにチームで解決するようアドバイスしました。
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