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投稿:2019年05月23日更新:2022年12月26日

いわきの医療 多職種連携・地域連携

582. いわきの海の安全守るぞ サーファー、今年は実践訓練・「救助技術講習会」

海難事故のない安全ないわきの海にしよう―。地元サーファーが救命技術を身に付ける講習会が6月9日午前9時から、いわき市の大教スイミングスクールで開かれます。四倉海岸での去年の講習会に続く2回目で、今回は水上でボードを使う実践的な訓練を計画。準備を進める常磐病院の看護師・大垣竜一郎さんは、市内のサーフィン関係者を訪問して協力を呼び掛けています。

 

関係者に「海難事故救助技術講習会」の協力を呼び掛ける大垣さん(左)

 

● 救助技術を身に付けたサーファー育てたい

サーフィン歴約30年の大垣さんは、一次救命処置インストラクターで災害派遣医療チーム(DMAT)でも活躍。救助に向かうサーファーが逆に命を落とすといった海難事故がいわきの海で発生する度、「自身の命を最優先にしながら命を救えるサーファーを育てたい」と思うように。通年海に通うサーファーが救助技術を身に付ければいわきの海を見守れると、昨年5月に四倉海岸で初の講習会を開催し、約100人のサーファーが心肺蘇生法や自動体外式除細動器(AED)を体験(※)しました。前回は主に講義形式でしたが、今回は実技を中心に取り組みます。

 

「去年の海難救助技術講習会」2018年5月22日投稿:https://iwakikai.jp/blog/362/

 

● レスキューボードや着衣泳を体験

講師は主催する常磐病院の救命技術を持つ職員のほか、市消防本部、いわきサーフライフセービングクラブ、水難学会が協力。海開き期間に海水浴場で設置されるレスキューボードも使用し、参加者は10人分の浮力を持つそのボードの扱い方を体で覚えます。救助用ではない一般のサーフボードを使った実践的な訓練も。着衣泳の体験のほか、海上保安部による吊り上げ救助のデモンストレーションも見学・体験できます。

 

 

● 関係者も協力に前向き

大垣さんは5月15日、市内のサーフショップを巡回して協力を呼び掛け。小名浜地区の「ベン・サーフショップ」では、日本サーフィン連盟福島支部の渡辺広樹支部長に講習会の目的や内容を説明しました。渡辺支部長は「水難事故を無くすためにとてもいいこと。救助技術を知らないより、有事のシチュエーションに沿って準備をしておくのは大切」と前向き。平・沼ノ内地区のサーフショップ「ウエーブビジョン」では、いわきサーフライフセービングクラブの舘敬理事長にレスキューボード使用の協力を依頼しました。市内のライフセーバーはまだ足りないと訴える舘理事長は「ライフセーバーに興味を持つ人をどんどん増やしてほしい」と話していました。

 

 

● 「この活動を全国でスタンダードにしたい」

今後は市消防本部から3年ごとに修了証を発行してもらう計画もあり、続けていく考え。 大垣さんは「悲しい水の事故を無くしたい。そのために各団体の長所を生かし短所を補い合うこの活動を継続したい。この活動が全国的にスタンダードになるのが目標です」と意気込んでいます。

 

【第2回海難事故救助技術講習会】

日時:2019年6月9日9:00~12:00

場所:スウィン大教スイミングスクール(福島県いわき市平上荒川砂屋戸152-1)

持ち物:長そで・長ズボンの上下、バスタオル、水着

対象者:水の事故対策に関心を持って頂ける方、資格不問

問い合わせ:常磐病院・担当 看護部主任 大垣さん(0246-81-5522)

 

【関連情報】
①「いわきサーフライフセービングクラブ」
フェイスブック:https://www.facebook.com/pages/category/Community/%E3%81%84%E3%82%8F%E3%81%8D%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%95%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%96-2155742164658993/

②四倉でサーフィン大会
「2nd EAST JAPAN SURFING GAMES 2019」が7月14、15両日、四倉海岸で開催されます。全国からサーファーが集まるようで、観戦しても面白そうですので興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
詳細のページ(日本サーフィン連盟):https://www.nsa-surf.org/match/2019fsacup/
主催する福島サーフィン連盟のフェイスブックページ:https://www.facebook.com/fukushimasurfing/