〒970-8036 いわき市平谷川瀬一丁目16-5

0570-080825

ブログ

BLOG

投稿:2018年05月31日更新:2020年04月02日

324. 「ゆでたまご」・5月の取材雑記と記事ランキング

▼作家・向田邦子さんの「ゆでたまご」という随筆があります。向田さんが小学生のころのお話で、片脚に障がいを持つ同級生とその子の母親が登場します。向田さんは遠足の朝、集合場所で頭を下げるその母親からクラス全員分のゆでたまごを受け取ります。出発後、必死に先頭に付いて歩く同級生の背中と、校門でずっと見届ける母親の姿を向田さんは見ていました。「我が子は迷惑を掛ける」と母親が心配し、朝早く起きて台所に立ったのではないか。そこまでは書かれていないですが、そう想像させます。

▼障がいを持つ子のため、熱心に活動される方々とお会いする機会があります。不慣れな場所だと落ち着かない発達障がい児が安心してお店に入れるよう、その母親はこの障がいを理解してほしいと様々な事業所を訴え回っていました。ゆっくり成長する「みにくいアヒルの子」をモチーフにした缶バッジとキーホルダーを持参し、発達障がい児の目印のアイテムとして配っていました。

DSC_8027 (640x428)
↑発達障がいに理解を持ってほしいと事業所を訴え回っている「スワンキッズくらぶ」の宗像代表(右)=2018年4月25日、いわき市内郷地区の美容院「ヘアー・クリエイティブ・ロダン」

DSC_9041 (640x428)
↑市内2カ所目の児童発達支援センターとして開所した「わくわくキッズ」=2018年5月12日、いわき市平上神谷地区

▼市内2カ所目となる児童発達支援センターの内覧会におじゃました日もありました。昼食の席で出席者一人一人が自己紹介する中、保護者が開所を一日千秋の思いで待ち望んでいた気持ちを語っていました。このセンターの理事長は、障がい児が通える施設を増やしたいと約10年前から計画。努力が結実し「施設に魂を込める」と熱い決意を語っていました。

▼ほかにも障がい児のために汗を流す方々は何人も思い浮かびます。そして障がいの有無に関わらず、子どもの幸せを願う親の愛は同じです。向田さんはその随筆で「愛」という漢字を見ると「ゆでたまご」を思い出すとつづっていました。わたしはラーメンに乗るゆでたまごを見て、ふと必死に活動される方々を思い出しました。(「地域連携・企画広報課」・西山将弘)

<2018年5月の記事ランキング(4月24日~5月24日のフェイスブックのリーチ数)>
一位 「いわき初の『まぁるい抱っこ講座』」 5月11日投稿:https://iwakikai.jp/blog/1048/

二位 「発達障がいを考える家族の会『スワンキッズくらぶ』が美容院を訪問して啓発活動」 5月2日投稿:https://iwakikai.jp/blog/1058/

三位 「いわき市2カ所目の児童発達支援センター『わくわくキッズ』の内覧会」 5月15日投稿:https://iwakikai.jp/blog/1040/

四位 「サーファー向け海難事故救助講習会の告知」 4月27日投稿:https://iwakikai.jp/blog/1062/

五位 「『障がい』がテーマだった4月の平在宅療養多職種連携の会」 4月26日投稿:https://iwakikai.jp/blog/1066/

【過去の取材雑記とランキング】
https://iwakikai.jp/blog/?c=%e5%8f%96%e6%9d%90%e9%9b%91%e8%a8%98%e3%81%a8%e8%a8%98%e4%ba%8b%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%82%ad%e3%83%b3%e3%82%b0