医和生会(いわきかい) 小規模多機能型さらいの四ツ倉は、新卒職員が認知症のご利用者様への対応に戸惑い、悩んでいる様子に気づき、不安を受けとめた上でアドバイスしています。今後は、利用者様への対応にもっと自信が持てるように「成功体験を増やしてほしい」と期待を込めています。「新卒指導者」スタッフ紹介の5回目。
⚫︎ 指導を通して介護技術の見直しも
四ツ倉は去年6月から、当時の新卒職員の山口を指導しています。あいさつや職員とのコミュニケーション、接遇といった社会人としての基本と介護技術を教えてきました。山口は技術の吸収が速く、オムツ交換や移乗なども3カ月ぐらいでできるようになったといいます。毎月1回は面談を行っており、その時にできない技術を医和生会の介護マニュアル「医和生会ベーシック」と市販の介護技術本を使って指導したといいます。その中で四ツ倉は「自分が教わった介護技術と今の方法は違う」と気付いたそうです。例えば、移乗する際の介助者の足の位置など、細かい部分で変化がありました。「指導する側もアップデートする必要があるので、大変だけど勉強になる」と自身の技術の見直しにもつながっています。
● 認知症の症状や対応を指導
介護技術を一通り教えた後、四ツ倉は山口が認知症のご利用者様の対応に戸惑っている雰囲気を感じ、本人に確認すると悩んでいることがわかりました。高校を卒業したばかりの新卒職員が認知症の利用者様の対応に困ったり、悩んだりするのは無理もなく、四ツ倉は山口の不安を受けとめた上で、認知症の症状の特徴や一人ひとりに合った対応を教えました。「さらい」には認知症のスペシャリストである芳賀※(主任介護支援専門員)も働いているので協力を願い、山口が困った時はアドバイスしてもらえる体制もつくりました。
※「福島県認知症介護実践指導者等養成指導者」「認知症キャラバンメイト」の資格を有し、法人内外で認知症に関する研修を行っている。
● 少しずつ慣れてほしい
四ツ倉自身も介護の仕事を始めたばかりの頃は、認知症のご利用者様への接し方に戸惑ったと振り返ります。それでもご利用者様との関わるなかで、穏やかな笑顔が見られたり、ご利用者様の優しさを感じたりすることも増え、「自然と認知症の方との関わりも好きになった」といいます。「(山口には)成功体験を増やしてほしい。そのためにもご利用者様と触れ合わなければ成功もないので、少しずつ慣れていってほしい」と期待を込めています。
「介護を通じて、人とのつながり・あたたかさを感じた」四ツ倉へのインタビュー
● 科長からのアドバイス
四ツ倉は科長からのアドバイスに支えられたことも。送迎や訪問などで外出することも多く、山口になかなか直接指導できない中、科長からは「顔を合わせられなくても、『いつも気にかけているよ』『何でも話していいよ』と山口に伝えておくようアドバイスをいただいた」といいます。人を育てるうえで、安心感を与えるための声掛けや気遣いも大切だと学びにつながっています。
● どこの部署でも活躍できるように
山口は覚えるのが速く人手が足りない時には気づいてすぐ手伝いができるレベルに達し、もう夜勤を任せられるような技術レベルにあると四ツ倉は感じています。最近、1年前に立てた目標を山口と一緒に見直したといい「(1年後には)あいさつができるようになっている、ホウレンソウ(報告・連絡・相談)ができるようになっている」という当時の目標を「十分に達成できた」と成長も再確認。四ツ倉は山口に「認知症の方との関わりに自信を持ってほしい。苦手分野をつくらず、どこの部署でも活躍できるような職員になってほしい」とさらなる飛躍を期待していました。
<「新卒指導者」紹介記事>
①「居宅介護支援事業所の鈴木と池田」
②「ショートステイの菅野」
③「きらくの金成」
④「やがわせデイサービスの鈴木」
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