医和生会(いわきかい)の小規模多機能型すばるの鈴木は、ご利用者様とのコミュニケーションを大切にして信頼関係を築けるよう指導しました。ベテラン職員を中心にみんなで指導するようにし、混乱させないように声掛けも。じっくりと育成してきた去年の新卒職員に今は訪問や送迎業務などを1人で任せて経験を積ませ、さらなる成長を期待しています。2023年度の「新卒指導者」を紹介する最終回。
● コミュニケーション法を指導
鈴木は去年6月から、去年の新卒職員の高木を指導しています。「介護は人間関係が大事な仕事。介護技術が上手でも、ご利用者様とコミュニケーションがうまく取れないと安心してもらえない」と考え、最初は特にご利用者様とのコミュニケーションの取り方を徹底して教えたといいます。ご利用者様と話をする時は、かがんで、目線の高さを合わせるようにし、長時間になる時はいすに座る工夫もアドバイス。よそよそしくない・馴れ馴れしくない適切な距離感を教えていきました。高校を卒業したばかりの高木は、ご利用者様から職員としてではなく孫のように声を掛けられて戸惑っていたように見えたと鈴木は振り返ります。それでも「(高木は)一生懸命なので、適切なコミュニケーションをすぐに身に付けた」と高木の努力を称えます。
● ベテラン職員みんなで支援
鈴木は夜勤業務もあるため、日中に高木に指導できない日もありました。そのため、ベテラン職員を中心に、職員みんなで技術指導する体制をつくっています。「すばるは経験豊富な職員がそろっていて、みんなで育てようとする意識が高い」と鈴木。高木が苦手な技術を聞いたら、職員に共有して気づいた人みんなで指導します。移乗やオムツ交換など職員によってやり方は様々で、色々な職員から指導を受けると高木が混乱する可能性もあるため、そうならないよう、鈴木は事前に「技術習得を目指す到着点は同じでも、職員によってやり方が違うので自分に合ったやり方を選んでほしい」と声掛け。体格や力によって方法も異なるため、高木には選択肢を与えるようにしました。
● じっくりと育成
鈴木は高木の長所について「一生懸命で積極性がある」と感じています。普通の新人なら「できません」と不安を見せるようなことも、高木は「やります」と積極的に取り組みます。意欲的な姿勢は認めつつ、鈴木は「まだ完全に習得できていないことまで『やります』と引き受ける必要はない」と説明。「もし大きな事故につながったときに、高木が必要以上に責任を感じたり、介護の仕事を嫌になってほしくない」と考えている鈴木は、無理をさせず、じっくりと成長を見守るようにしました。また、他部署で働く高木の同期が「送迎業務を始めた」などと聞き、鈴木は焦る気持ちもありましたが、「免許取り立てで不安な状態で送迎するよりも、自信をつけてから挑戦してほしい」と科長から高木に説明してもらったこともありました。4月になり、無事2年目を迎えた高木に一人での訪問や送迎を任せました。順調に成長している高木を見て、鈴木は「安心してお願いできる」と太鼓判を押しています。
● 「もっと上を目指して」と期待
高木は業務を着実にこなし、コミュニケーションも十分取れてしっかりと育っていると鈴木は感じています。鈴木は現在52歳で、高木に「30年経ってベテランになったころ、私に介護が必要になったら、お願いしますね」と話したところ、高木は「分かりました」と笑顔で返したといいます。鈴木は「もっと上を目指して、長く介護の仕事に携わって安心して任せられる職員に育ってほしい」と期待を込めていました。
<「新卒指導者」紹介記事>
①「居宅介護支援事業所の鈴木と池田」
②「ショートステイの菅野」
③「きらくの金成」
④「やがわせデイサービスの鈴木」
⑤「小規模多機能型さらいの四ツ倉」
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