新卒職員が成長できる環境をつくるため、医和生会(いわきかい)は指導する側の「新卒指導者」のレベルアップにも努めています。部署の垣根を超えて新卒指導者が情報交換して学び合える場をつくるため、年間通して研修を実施していきます。新卒職員を育てるため、“育てる側”の職員もさらなる成長を目指します。(記事末尾に昨年度の新卒指導者を紹介)
● 年間を通してプログラム編成
医和生会には新卒職員が安心して働けるように一人一人に「新卒指導者」がつき、技術の指導や新卒職員が悩んだときには相談に乗るなど、精神面をサポートする役割も担います。各部署の新卒指導者から「他部署の状況を知りたい」などの声もあり、事業推進課では合同研修を企画していましたが、新型コロナウイルスの影響で開催を見送り。ようやく今年から「指導者合同研修」をスタートさせました。部署を超えた悩みの共有や視野を広げるためのトレーニングなど、年間計画に沿って実施していきます。1回目の研修は6月15日に開かれました。研修には本年度の新卒指導者を務める小規模多機能型さらいの四ツ倉ときらくデイサービスの吉田の2人が出席。講師を務める事業推進課・課長の飯塚から「人を『そだてる』イロハ」と題した講話を受けました。
● 若手の価値観を理解
2人はまず、自分と新卒職員は育ってきた環境が全く違うことを確認。今の新卒職員の世代は傾向として、すぐに答えを検索し自分で考えを導くのが苦手だったり、自分と価値観が異なる人との関係構築が苦手だったり、目立たないようにと挑戦を避けたりするといった一般例を紹介。そうなる背景は、SNSの発展や、価値観の多様化、運動会ではみんな手を繋いでゴールするといった横並びの教育環境などがあると読み解き、飯塚は指導者世代と新卒職員とでは「物事の前提条件が違う」と強調。「普通は〇〇」「私たちの時は〇〇だった」という考え方をしてしまうと、適切な指導ができないと説明しました。
● 環境を変えれば成長できる
さらに今の新卒職員世代の一般的な課題として、「この仕事は向いていない」「この会社は合わない」とすぐに結論を出す傾向がある、と飯塚は説明。また企業側は人材不足で即戦力を求めてしまい、新人に過度な期待を寄せる傾向があるとも。飯塚は「この状況は若手が悪いのではなく、その時代の環境で変わっただけ」「環境を変えれば成長でき、その環境を変えるのが指導者の役割」と伝えました。そのほか、「良い点を見る」「人間の成長の4段階」「指導のコツ」などをテーマに講話。飯塚は「育てる時に大切なことは共感して寄り添うこと」と呼び掛けました。
● 意見交換も
講話後には意見交換。事業推進課を交え、指導者の2人は、互いの指導例を挙げて間違っていないか、もっといい方法はないかを話し合いました。飯塚は「指導者は環境を変えるのが役目で、やるのは若手職員本人」「失敗する機会を奪わないのも大切」などアドバイスしていました。
<昨年度の新卒指導者>
①「居宅介護支援事業所の鈴木と池田」
②「ショートステイの菅野」
③「きらくの金成」
④「やがわせデイサービスの鈴木」
⑤「小規模多機能型さらいの四ツ倉」
⑥「小規模多機能型すばるの鈴木」
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