新入職員が現場配属を前に心得を学ぶ新入職員研修がこのほど4日間の日程で行われました。その一環で、小規模多機能型さらいの主任介護支援専門員(ケアマネジャー)・芳賀が2日、認知症講話をしました。受講した医和生会と当法人グループの社会福祉法人「いわきの里」(いわき市好間地区)の新入職員は、認知症の方の「良いところを見つける」心構えを身に付けました。
● 新入職員4人が受講
芳賀は認知症のスペシャリストでこれまで「福島県認知症介護実践指導者等養成指導者」として県から認知症介護の指導者育成を任されたり、「認知症キャラバンメイト」として地域住民に認知症の理解を広めたりしてきました。認知症講話を受講したのは医和生会の新卒職員と中途採用職員の2人と「いわきの里」の新卒職員2人が受講しました。
● 「良いところを見つけて伝える」
講話は2人1組となってお互いの良いところをほめ合うアイスブレイクから開始。緊張の面持ちの受講者は「優しい」「話しやすい」などと伝え合い、お互い笑顔に。嬉しい気持ちになった受講者に芳賀は「認知症の方と接する上で、良いところを見つけて伝えるのが大事」と大切なポイントをアドバイスしました。65歳以上の5人に1人は認知症になる推計データを示し、いかに認知症が身近かも伝えました。
● 認知症のイメージは
認知症の良い・悪いイメージも考えてもらいました。受講者からは「思っていることを正直に話してくれる」「昔のことを結構覚えているので、ご利用者様の昔のことをよく知ることができる」「突然怒り出したり徘徊したりする」という意見。芳賀は「悪いと捉えると認知症ケアができない。いいところを見つけて」と強調しました。
● 全部介助しないように
そのほか、認知症の原因疾患や特徴、代表的な症状などを紹介。「認知症は脳機能が低下する脳の病気」と説明し、物忘れが多くなったり、文字や数字が分からないなど、認知症の方の傾向も解説しました。服の着方が分からない方には、全部介助しようとするのではなく、ボタンやそで通しなど一つでもできることがあればやってもらうようにするポイントも指導。自信を持ってもらうことで認知症の進行を抑えられると、その重要性を指摘しました。
● 同じ話を繰り返されたら
認知症の方から同じ話を繰り返された時の対応を考える事例にも挑戦。芳賀は認知症の方の話を広めるためのコツもアドバイス。「職員ではなくご利用者様の視点を持って」「話を共感して受け入れてほしい」などケアのポイントも指導しました。
<医和生会の若手職員教育サポート>
「医和生会(いわきかい)人事課の取り組み・若手職員の教育サポート」
<芳賀が解説するシリーズ「認知症を知る」>
第1回「私が出会った“認知症”」
第2回「どんな症状?」
第3回「認知症のサイン」
第4回「一人の人間として接する」
最終回「予防のために」
<医和生会(いわきかい)の求人・採用情報>
医和生会(いわきかい)は1年以内の新卒離職率0%!新卒フォロー面談や「若手ラボ」といった教育支援を通して、若手職員の定着につなげています。
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