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投稿:2024年04月30日

多職種連携・地域連携

1255. 平地域包括支援センターの介護予防の取り組み・平在宅療養多職種連携の会

いわき市平地区の医療・介護・福祉関係者が交流する「平在宅療養多職種連携の会」がこのほど、オンライン上で開かれました。平地域包括支援センターの管理者が介護予防の取り組みについて発表しました。

● 年度計画を確認
医師、歯科医師、薬剤師、看護師、介護支援専門員(ケアマネジャー)、介護職員、リハビリ職など45人が参加。4月18日に開かれ、年間計画が発表されました。

● 地域包括支援センターの業務紹介
発表者は「介護予防について〜現状と取り組み」と題して発表。地域包括支援センターは主任ケアマネジャー、保健師、社会福祉士の3職種が配置され、平包括と中央台サブセンターでは今年は合わせて18人が配置されていると紹介。業務は大きく5つに分けて「総合相談業務」「権利擁護」「認知症施策」、地域ネットワークをつくる「包括的継続的ケアマネジメント」「介護予防」と説明しました。

● いわき市の高齢者人口
今年1月現在の高齢者人口も紹介し、いわき市は98,646人で、そのうち平地区は26,206人。さらに平地区の要介護・要支援の認定者数は合計5,531人(2023年12月1日現在)とも説明されました。平包括と中央台サブセンターに寄せられる相談件数は毎月100〜110件。相談者は家族からが34%で最多で、続いて本人が20%、ケアマネジャーが17%と続きます。相談内容は介護保険が48%、介護予防が25%、認知症が14%でした。

● 基本チェックリスト
介護予防の取り組みの一つとして、電話や窓口の相談時に、地域のお年寄りが集まる「つどいの場」を紹介していると、発表者が説明。平地区には「つどいの場」が67〜70カ所あるといいます。その「つどいの場」で年1回、包括支援センターが「基本チェックリスト」と健康講話をしていると話しました。全国共通のツール「基本チェックリスト」は高齢者が自身の健康状態を確認するのに役立ちます。日常生活関連動作や運動器、低栄養、口腔機能といったテーマごとに合計25の質問項目があると紹介されました。運動器では「階段を手すりや壁をつたわらずにのぼっていますか」、低栄養では「6カ月間で2〜3キロ以上の体重減少がありましたか」といった質問があり、それ答えて健康状態を確認します。これで生活機能が低下する恐れがある方を見つけたら個別に話を伺い予防に努めていると説明しました。

● 短期集中予防サービスの事例
そのほか、短期集中予防サービスを利用した事例も紹介。転倒に不安を感じていた70代女性がつどいの場で基本チェックリストの運動器で該当。コロナ禍が落ち着き、スポーツジムで行われた短期集中予防サービスに参加し、週1、2回運動。利用1カ月後には姿勢や歩行が楽になったという改善を共有しました。

● 日本パラスポーツ看護学会の紹介も
「日本パラスポーツ看護学会」の関係者から学術集会の紹介もあり、今年6月に郡山市で開催予定(同学会のホームページ)と案内されました。情報交換では、発表を聞いた薬剤師からは短期集中予防サービスに紹介する条件を質問。発表者は、基本チェックリストの運動器で該当する65歳以上が対象と回答しました。同多職種連携の会の山内俊明会長(山内クリニック院長)は日本パラスポーツ看護学会の話題に触れた後、本年度の意気込みを語りました。

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