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2019年06月17日

ボランティア訪問 地域の話題

602. 音楽ボランティアドクター 「みんなを喜ばせるのが楽しい」・二村さん

いわき市平地区の医師・二村浩史さん(57・松村総合病院外科診療部長)は音楽ボランティアチームを組んで、病院や施設を盛り上げています。幼少期、貧しい患者のために汗を流した医師に憧れ、大学時代には恩師から見返りを求めない精神を教わりました。「自分より周りが喜ぶ方が嬉しい」というムードメーカーは、いわき市唯一の甲状腺専門医です。

 

音楽ボランティア活動をする医師の二村さん(左)と、音楽チーム「ポイ」のメンバー

 

● 「ギブ・アンド・ギブ」の精神

二村さんは福岡県の炭鉱町で生まれ育ちました。医師になる決意をしたのは幼少時代。連日連夜、自転車で患者宅に駆け付け、貧しい人には無報酬で診察していたという「おじいさん医者」に憧れたといいます。東京慈恵会医科大(東京都)に入学してラグビー部に所属。監督から見返りを求めない「ギブ・アンド・ギブ」の精神を教わり、「自分がトライを決めるより、アシストしてほかの選手が決める方が嬉しかった」と二村さん。これと決めたら猪突猛進の性格だといいます。

 

患者と一緒に音楽を楽しむ二村さん(左から3人目)とポイのメンバー=2019年5月11日、いわき市の新田目病院

 

● サンバとの出合い

元々音楽好きだった二村さんは、大学時代にブラジル音楽を聴き始めました。サンバとの出合いは約25年前。都内の飲み屋のマスターが所属していたサンバチーム「バルバロス」と巡り会い、メンバーに加えてもらいました。「ハートビートと同じ2拍子で自然なリズム。シンプルで、でもややこしく、躍動感がある」というサンバにのめり込み「1、2年は全給料をブラジル音楽のCDに使った」。ドラムの経験もあってサンバの打楽器「スルド」の腕前はすぐ上達。浅草で開かれる日本一のサンバカーニバルで何度も優勝しました。

 

● 一緒に歌って演奏する音楽スタイルに

東京慈恵会医科大で外科医として働いていましたが、2009(平成二十一)年にいわきに引っ越して現在の病院に勤務。いわきでもサンバをやろうと本格的なサンバチームを立ち上げましたが、2018年夏には訪問ボランティア中心の活動がしたいと「いわきサンバっぽい音楽隊『POI(ポイ)』」を結成しました。これまでやってきた見せる、聴かせるサンバではなくて、サンバの楽器を使ってみんなが知っている昭和の歌を一緒に歌い、演奏するスタイルに変えました。メンバーと一緒に当法人グループの地域密着型特別養護老人ホーム「サンシャインよしま」など介護施設や病院を訪問して、患者や利用者を盛り上げています。二村さんは「みんなが感激して涙する姿を見ると、また訪問したいと思う」と話します。

 

当法人グループ「サンシャインよしま」での公演=2018年8月21日

 

● 宴会芸人の一面も

「お祝いされるよりする方が好き」というムードメーカーで、宴会芸は得意。学生時代は芸のための合宿を行い、飛び入りで出場した都内のイベントで「シンクロ芸」を披露して優勝したことも。お客の空気やしゃべりの「間」に敏感で、在宅医療出前講座(※)で市民に講話した時は仕込んだネタで笑いを取り好評。病院の忘年会でも芸を披露するといいますが、看護師は「(二村先生は)実はシャイ」と話し、照れ屋な一面もあるそうです。

 

「二村さんも講師を務めた『在宅医療出前講座』」 2017年11月4日投稿:https://iwakikai.jp/blog/1210/

 

● いわき市唯一の甲状腺専門医

二村さんはいわき市唯一の甲状腺専門医。いわきが医師不足に立ち向かうため、チームワークの大切さを訴えます。「無医村の島に行きたかったけど、60近いし…」と、いわき市民のために今後も汗を流してくださりそう。「『楽しい』をはき違えてはいけない。『自分だけが楽しい』ではなく『ほかの人を喜ばせるのが楽しい』」。二村さんはこれからも音楽の力で市民を喜ばせていきます。

 

【ポイのホームページ】

訪問に来てほしい方、一緒に音楽を楽しみたい方は一度以下にお問い合わせされてはいかがでしょうか。

https://www.grespoi0709.com/

 

【ポイ関連記事】

「サンシャインよしま公演」 2018年8月21日投稿:https://iwakikai.jp/blog/738/

「新田目病院 公演」 2019年5月22日投稿:https://iwakikai.jp/blog/921/