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投稿:2024年06月10日

研修会・勉強会 小規模多機能型さらい 多職種連携・地域連携

1262. 「認知機能障害」をカードで推理・ヘアメイクアカデミーで認知症講座

医和生会(いわきかい)が5年前から交流している理美容専門学校「iwakiヘアメイクアカデミー」で、このほど認知症サポーター養成講座が開かれました。今回、医和生会の主任介護支援専門員(ケアマネジャー)・芳賀(小規模多機能型さらい)らが講師を務め、学生は認知症の方に優しく接する大切さを学びました。

 

講話する芳賀

医和生会は2019年からメイクセラピーや認知症講話などで交流してきました。今回は5月29日に開催。芳賀のほか、薬剤師の小野寺さん、平地域包括支援センター円谷さん、いわき市地域包括ケア推進課大橋さんが講師を務め、1、2年生が受講しました。

1年生約30人のクラスでは、芳賀が「認知症サポーター養成講座〜認知症を学び地域で支えよう」と題して講話。「認知症サポーターの役割」「認知症の現状」「認知症の種類、対応方法」「皆さんにお願い」の4テーマで話しました。認知症サポーターについて「特別なことをするのではなく、親身に話を聞いて相談に乗る人」と役割を説明。2025年には全国の認知症者は約700万人に達するという推計も紹介し、「家族が認知症になるかもしれない。身近な問題だ」と話しました。

 

芳賀は認知症の具体的な種類や症状を解説した後、7つの対応ポイントとして「まずは見守る」「後ろから声を掛けない」「穏やかにはっきりした口調で」などアドバイスしました。「認知症の方を見掛けて困っているようだったら優しく声を掛けてほしい」「否定せず、相手の立場で物事を判断してほしい」とメッセージを送りました。

 

講話する円谷さん

その後、平地域包括支援センター円谷さんが講師を務めるグループワークを実施。各グループのテーブルに認知機能の障がいが書かれた44枚のカードを並べ、事例の認知症の方が何の障がいで苦しんでいるのか推理しました。「食事したばかりなのにまた『ご飯を食べたい』という認知症の方」の事例では、生徒は原因を話し合い。「体験や行為を記憶できない」「目に見えないものを想像できない」「味覚や嗅覚が鈍感になる」などさまざまな認知機能障がいが書かれたカードを見て原因を探ります。その後、講師が解説を交えて回答を発表しました。最後、「理美容店のお客さんが認知症かもしれない時、どんなサポートをしますか?」と一人一人に尋ね、生徒は「同じ話をしても否定しない」「優しい口調で分からないことも優しく教える」など答え、優しく接する意識を持っていました。

いわき市地域包括ケア推進課大橋さんからは、認知症相談の窓口について説明をうけ、認知症サポーターとしての具体的な行動についても学びました。

 

講話する小野寺さん

 

2年生約20人のクラスでは、小野寺さんが「薬剤師から見たスキンケアとアロマテラピー」と題して講話。高血圧や不眠などを薬で解決する場合は降圧剤や眠剤で治るが、原因が例えば会社でのストレスなら根本的な解決にはならないとし、その場合の代替補完療法としてアロマが効果的と説明しました。リラックスしてストレスを緩和し健康的な生活を考えるきっかけにもなるとも。がんの緩和病棟でも使われていると紹介しました。その後、生徒たちが実際にトリートメントオイルを作り、アロマの効果を体験して楽しみました。

<医和生会とヘアメイクアカデミーとの交流>

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