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投稿:2025年06月02日

活動報告【REPORT】 居宅介護支援事業所 多職種連携・地域連携

1326. ヘアメイクアカデミーで6年目 認知症サポーター養成講座

医和生会(いわきかい)が6年前から交流している理美容学校「iwakiヘアメイクアカデミー」でこのほど、認知症サポーター養成講座が開かれました。これまでの卒業生からは、講座のお陰で認知症になったご家族に優しく接することができた、という声も同校に届いています。今年も医和生会職員で認知症キャラバンメイトの芳賀(居宅介護支援事業所)らが講師を務め、学生に認知症を考えてもらいました。

講義する芳賀(左)

 

● 認知症のご家族に優しくなれた卒業生も
同校とは2019年から交流が始まりました。去年11月には学生が来所し、ご利用者様にメイクやハンドマッサージなどする「メイクセラピー」をして交流。過去に認知症講座を受講した卒業生からは、認知症になった祖母に母が怒るようになっても助言でき優しく接することができた、という声が同校にあったといいます。

講話する小野寺さん

 

今年は5月21日に開催。1年生が受講する「認知症サポーター養成講座」では芳賀と平地域包括支援センターの円谷さんが講師を担当。2年生は、薬剤師の小野寺さんが「アロマテラピー」の講話をしました。

● 認知症とは
認知症講座では、芳賀が認知症サポーターの役割や認知症の種類、症状、対応方法などをアドバイス。今年全国での認知症の患者数は65歳以上の5人に1人で約700万人という推計値も紹介しました。さらに認知症は「脳に変化が起こり、それまでできたことができなくなり、生活に支障をきたす状態」をいうと説明。物忘れが特徴的なアルツハイマー型、幻覚が見えるレビー小体型、感情が不安定になる脳血管性といった、認知症の種類も教えました。

● 認知症の気持ち体験
2人1組になっての演習も実施。1人が好きなことを語り、もう1人がその話に興味を示さず聞かないのを交互に体験しました。学生が熱心に好きなことをアピールするも、もう1人はそっぽを向いて無視。その後の感想では「心が傷ついた」「悲しくなった」「ムカついた」など、話を聞いてもらえない認知症の方の気持ちを体験していました。逆に、興味を持って聞いてもらえる体験もし、「普段通りに話せば嬉しいんだ」と気づきを得ていた様子でした。

芳賀は、信頼関係を築くポイントとして①相手に興味を持つ②禁止・命令、指示的態度を取らない③こまめに声掛け④立ち止まって聴く、という姿勢をアドバイス。「認知症の方を見掛けて、困っている様子があれば声を掛けて」「否定をせず、相手の立場で物事を判断して」と呼び掛けました。

講話する円谷さん

代表から感謝の言葉を受ける

● 「優しく接してサポートしたい」
その後、円谷さんは認知症の方が何の障がいで苦しんでいるのかを推理するグループワークを実施。「何度食事しても忘れてしまう」という認知症の方の事例では、テーブルに並べた認知症による心身機能の障害が書かれた44枚のカードを見ながら、なぜ食事を忘れてしまうのかをみんなで考え合いました。円谷さんは「記憶障がい」や「時間の感覚の違い」などを解説して回答。講義後、代表の学生が「認知症にも様々な症状があるのを初めて知った。認知症の方がいたら今日を忘れず、いつも通り優しく接してサポートしたいです」とお礼のメッセージを伝えました。

 

● アロマのボディーローションづくり
小野寺さんは2年生にアロマテラピーについて講話。アロマのボディーローションづくりも指導しました。学生は16種のアロマオイルから2種を選んで混ぜます。それぞれの香りを試しながら「ベルガモットに合うのは何ですか?」といった質問が出たり、「これいい!」とお気に入りの匂いを見つけたりしていました。

 

<医和生会とヘアメイクアカデミーとの交流>
1回目の認知症講座>>>
メイクセラピー>>>
2回目の認知症講座>>>
3回目の認知症講座・VR認知症体験>>>
4回目の認知症講座・インスタントシニア体験>>>
5回目の認知症講座>>>
メイクセラピー>>>

<医和生会(いわきかい)の求人・採用情報>
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