↑医療、介護、福祉関係者らが集まり、終末期患者のケアを考えた「デスカンファレンス」=2017年5月15日
▼「地域連携」して住民を支えた「これぞつながり!」と実感できた出来事がありました。医和生会のご利用者様に自殺を口にするほど精神的に追い詰められた方がいる、という話を耳にしました(個人情報は守られ、小生はその方の名前を存じ上げません)。普通ならそれを知ったところで何も力になれずにやり過ごしたのでしょうが、その時は違っていました。その前日、傾聴ボランティア「みみ」に取材して「つながり」ができていたのです。
▼「みみ」は相談者の悩みにひたすら耳を傾け、相手に自信を持たせ、ストレスを解消させます。「悩んでいる人がいる」とケアマネから依頼を受けることもあり「医療、介護福祉の事業所では手の届かない、けど支援が必要」という場面でも活躍し、住民ボランティアが住民を支える「互助」を実感した取材でした。
↑活動10年目に入った傾聴ボランティア「みみ」=2017年5月12日
▼話を「これぞつながり!」に戻しますと、この「みみ」の活動を知った小生は、その追い詰められたご利用者様の担当者に「『みみ』をご家族に紹介してみては」と提案ができました。後日、そのご利用者様は月2回、「みみ」のメンバーに悩みを聴いてもらうこととなりました。少しでもご利用者様とご家族が落ち着かれることを願います。これは「医療・介護」と「住民ボランティア」が「地域連携」した事例だと思います。
↑訪問看護師やケアマネが事例発表した平在宅療養多職種連携の会=2017年5月18日
▼民生委員や町内会、地域の医療、介護福祉関係者、ボランティアが、互いに顔の分かる「つながり」があるとします。その地区で、民生委員が、認知症に悩み追い詰められている家族を見つけた時、その「つながり」は支え合うきっかけとなるかもしれません。超高齢化社会を迎え医療や福祉機関だけではお年寄りを支え切れなくなることが懸念される中、こういった「つながり」が支え合う手段となるのではないでしょうか。「地域連携」に向けた取り組みは、全国的に今後さらに加速するはず。一人でも多くの地域住民が「これぞつながり!」と実感していただけるには―。まだまだ勉強中の身ですが、「地域連携」に向けた仕組みづくりを考えサポートできればと思っております。 (企画課・西山将弘)
<2017年5月の記事ランキング(4月24日~5月27日のフェイスブックのリーチ数)>
一位 「終末期患者のケアを振り返る『デスカンファレンス』」5月16日投稿:https://iwakikai.jp/blog/2140/
二位 「職員マナーの改善めざす接遇委員会」4月24日投稿:https://iwakikai.jp/blog/2156/
三位 「『LINE』やっています・診療情報を発信」4月26日投稿:https://iwakikai.jp/blog/2079/
四位 「研修中の新人の奮闘記①」4月25日投稿:https://iwakikai.jp/blog/2076/
五位 「広報医和生、完成し配布」 5月22日投稿:https://iwakikai.jp/blog/2148/
番外(取材雑記と関連するもののランク外だった記事)
「傾聴ボランティア『みみ』が活動10年目に入る」5月15日投稿:https://iwakikai.jp/blog/2138/
「いわき市平地区の介護支援専門員交流会」5月11日投稿:https://iwakikai.jp/blog/2131/
「看護師やケアマネが事例発表した平在宅療養多職種連携の会」5月19日投稿:https://iwakikai.jp/blog/2146/
【過去の取材雑記とランキング】
https://iwakikai.jp/blog/?c=%e5%8f%96%e6%9d%90%e9%9b%91%e8%a8%98%e3%81%a8%e8%a8%98%e4%ba%8b%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%82%ad%e3%83%b3%e3%82%b0