↑安心して出産・子育てができるまちづくりをめざす取り組み「いわきネウボラ」のイベント。さまざまな子育て支援団体が親子ワークショップを開きました＝2017年7月16日、いわき市総合保健福祉センター
▼お年寄りを住民で支え合う地域づくり(要するに「地域包括ケア」)を考える場に出向くと、障がい者福祉の話題が出ることも。内郷・好間・三和地区の中地域ケア会議では、主に高齢者福祉を議論する委員の中に、障がい者の就労支援事業所の職員の姿も。その委員は、障がい者福祉の視点から地域課題の解決へ意見を述べていました。さらに６月の話にはなりますが、市民公開講座「望む医療をかなえるための心構え」を聴講した時のこと。地域包括ケア推進の必要性が話し合われたシンポジウム後の質問コーナーで、障がい者施設に携わるという職員が挙手。「お年寄り中心で議論が進められているが、障がい者も考えてほしい」とその職員は意見を述べていました。
↑障がい者の就労支援事業所の職員も委員で出席している「内郷・好間・三和地区中地域ケア会議」＝2017年7月24日、いわき市総合保健福祉センター
▼「育児、お年寄り、障がいなどを縦割りにした支え合う地域づくりではなく、将来はそれらを全体で考える必要がある」。安心して出産・子育てができるまちづくりをめざす取り組み「いわきネウボラ」を担当する市職員に取材した際、分野を越えた地域づくりの大切さについてそう認識を示していました。障がい者福祉や子育て、医療・介護などが垣根を越え、住民の支え合う地域づくりについて活発に議論される機会も今後出てくるのではないでしょうか。
↑介護に悩む住民にアドバイスする住民ボランティア団体「高齢者を支援する若者の会」。住民が助け合う地域を体現しています＝2017年7月1日、いわき市のレストラン吉福
▼それでは「医療・介護」「障がい」「育児」の分野を越えて、住民同士が支え合う地域とは一体どのようなものか。以下はわたしの勝手な想像。「お年寄りの生きがいづくり」と「育児支援」のため、元気なお年寄りが子守りや育児相談する社会。「障がい者の活躍の場創出」と「お年寄りのレクリエーション」のために、音楽やダンス活動に取り組む障がい者が介護施設にボランティア訪問して交流。お年寄り、障がい者、子どもも交えて住民らが一緒に農業体験をする。それだけでも画期的な取り組みのように思えます。各分野の長所を認識し合い、互いの課題・欠点を補い解決し合えれば、住民の支え合う地域づくりがさらに進化できる気がしてなりません。（企画課・西山将弘）
＜2017年７月の記事ランキング(６月26日～７月22日のフェイスブックのリーチ数)＞
一位 「日野原重明さんとの思い出回顧・山内院長が追悼」 ７月２０日投稿：https://iwakikai.jp/blog/2249/
二位 「障がい児の摂食障害講座・スマイルリボン」 ７月１１日投稿：https://iwakikai.jp/blog/2237/
三位 「来場者ゼロの苦節1年超 定着へ前進・『若者の会』の認知症カフェ」 ７月５日投稿：https://iwakikai.jp/blog/2227/
四位 「磐城一高フラガールズの訪問ボランティア」 ７月１３日投稿：https://iwakikai.jp/blog/2241/
五位 「子育て支援イベント『いわきネウボラ』の告知」 ７月１３日投稿：https://iwakikai.jp/blog/2239/
番外(取材雑記と関連するものの対象期間外)
「内郷・好間・三和地区の中地域ケア会議」 ７月2７日投稿：https://iwakikai.jp/blog/2257/
「市民公開講座『望む医療をかなえるための心構え』の告知」 6月１５日投稿：https://iwakikai.jp/blog/2195/
【過去の取材雑記とランキング】
https://iwakikai.jp/blog/?c=%e5%8f%96%e6%9d%90%e9%9b%91%e8%a8%98%e3%81%a8%e8%a8%98%e4%ba%8b%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%82%ad%e3%83%b3%e3%82%b0
