↑ご利用者様にじゃんがらを披露してくださった平商業高の生徒=2017年8月9日、医和生会小規模多機能型「すばる」
▼その返事が聞こえる距離に高校生が座っていました。「一生懸命踊ったのに、がっかりさせてしまう」。そう焦るつかの間、その高校生からため息を含んだような笑い声が。決して認知症への嘲笑ではなく、どこか驚きと残念さを帯びたような笑いに感じました。慌ててご利用者様に「またすぐ来て踊ってくれますから、楽しみにしていましょうね」などと笑って返すのが精いっぱいで、わたくしはスッとその場を去りました。これが認知症だと高校生なりに感じてくだされば、それはそれで貴重な体験になったのではとプラスに考えたい一方、やはりその時高校生に何も声を掛けられなかった自分には反省と後悔が残ります。
↑演舞後、高校生とご利用者様が一緒に昼食。ちょっと緊張ぎみ?=2017年8月9日、医和生会小規模多機能型「すばる」
▼これまでに数々の団体がボランティア訪問に来てくださりました。それを取材し伝える際、確固たる想いがあります。出演者にこんなに人を感動させられるんだと思ってほしい。もっと練習してもっと楽しませようと思ってほしい。他団体に「自分たちも訪問して公演したい」と思ってほしい。住民に「自分もサークル活動してみたい」と思ってほしい。地域でサークル活動が活発になれば、住民の「生きがいづくり」に、ボランティア訪問を受ける施設のご利用者様への刺激にもつながります。多くの団体がご活躍してくださり、それを広く伝えることができれば、地域住民の「自助」「互助」は促進され、つまり「地域包括ケアシステム」の推進に結びつくと信じています。
↑ボランティア訪問で和太鼓の演奏を披露した「一打の会」。ご利用者様とあいさつを交わす子どもメンバー=2017年7月29日、医和生会「いきいきはうす」
↑ボランティア訪問でじゃんがらを披露した「平窪伝統芸能クラブ」=2017年7月29日、医和生会「いきいきはうす」
▼ボランティアにいらしてくださった平商業高の生徒にはこうお伝えしたいです。「皆さまのじゃんがら踊りをすぐに忘れてしまったご利用者様が中にいらっしゃいましたのは事実です。ですが、皆さまが演技をされていた30分間、ご利用者様が手拍子を送ったり、笑顔になったり、涙を浮かべたりしていたのも事実です。たとえ短くともご利用者様にかけがえのない時間をプレゼントしてくださったことに感謝申し上げます。皆さまの踊りが地域の力になることをどうか忘れないでください」。(企画課・西山将弘)
<2017年8月の記事ランキング(7月25日~8月25日のフェイスブックのリーチ数)>
一位 「子育て支援団体『Wendy(ウェンディ)』」 8月10日投稿:https://iwakikai.jp/blog/2306/
二位 「アレルギーを持つ子と親でつくる交流会『もぐのび』」 7月29日投稿:https://iwakikai.jp/blog/2027/
三位 「発達障がい児の家族会『スワンキッズくらぶ』」 8月3日投稿:https://iwakikai.jp/blog/1650/
四位 「平商業高『郷土芸能保存会』のじゃんがらボランティア訪問」 8月16日投稿:https://iwakikai.jp/blog/2310/
↑平商業高生のじゃんがら
五位 「医和生会グループのいわき踊り」 8月9日投稿:https://iwakikai.jp/blog/2293/
番外(取材雑記に関連する記事)
「『平窪伝統芸能クラブ』のボランティア訪問」 8月8日投稿:https://iwakikai.jp/blog/2291/
↑平窪伝統芸能クラブのじゃんがら
「『一打の会』のボランティア訪問」 8月1日投稿:https://iwakikai.jp/blog/2285/
↑一打の会の演奏
【訪問ボランティア記事】
https://iwakikai.jp/blog/?c=%e3%83%9c%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%86%e3%82%a3%e3%82%a2%e8%a8%aa%e5%95%8f
【過去の取材雑記とランキング】
https://iwakikai.jp/blog/?c=%e5%8f%96%e6%9d%90%e9%9b%91%e8%a8%98%e3%81%a8%e8%a8%98%e4%ba%8b%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%82%ad%e3%83%b3%e3%82%b0