病気を引き起こす要因となり得る様々な症状から考えられる疾患ってなんだろう。当法人の看護職を対象とした研修がこのほど医和生会会議室で開かれました。
● 初回研修テーマは「症状から考える疾患」
職員一人一人のケアの質の向上を目的とし、隔月でテーマを決めて実施。初回の研修は2月22日に開催され、看護職免許を持つ「ショートステイ」「やがわせデイサービス」小規模多機能型「さらい」の管理者ら3名が講師を務めました。講義では、「熱中症」や「脱水症」、「心筋梗塞」などいずれも高齢者がなりやすい疾患について理解を深めました。
● 一過性脳虚血発作(TIA)とは
脳の血管がつまったり破れたりして起こる脳卒中の中で最も発症数が多いのが「脳梗塞」です。講師は、脳梗塞の前触れである「一過性脳虚血発作(TIA)」について触れました。この発作は、一時的に脳の血液の流れが悪くなることで、手足の麻痺など脳梗塞と同じような症状が現れ、20分~1時間程度で症状は消えてしまうため、「気のせい」と放置してしまう人も少なくないと指摘。しかし、発症した15%~20%の人が3ヶ月以内に脳梗塞を発症していることから、症状が現れた場合には脳梗塞の前触れと捉えた方がよいと説明しました。
● 危険なサイン「FAST」
さらに脳梗塞の前兆を確認する方法「FAST」※について紹介。「FAST」とは、脳梗塞を強く疑うべき症状、顔の麻痺(Face)、腕の麻痺(Arm)、ことばの障害(Speech)、発症時刻(Time)の頭文字を組み合わせたものです。三つの症状の有無と発症時刻を確認したらいち早く治療を始めなければいけないと説明。参加した17名はそれぞれの疾患や症状、発症時の対応について改めて再確認しました。
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