いわき市の「障がい者作品展」と授産製品が並ぶ「福祉の店」が7日まで、いわき市総合保健福祉センターで開かれています。普段の活動での制作物や受賞したアート作品、丹精込めて作られた授産製品が並び、障がい者の輝く才能を来場者にアピールしています。
● ポスターの絵を描いた福島さんを表彰
「障害者週間」(12月3~9日)に合わせ、いわき市が毎年主催し34回目。今年のテーマは「令和 平和 みんなの和(輪)」です。作品展のほか、手作り品を販売する「福祉の店」も開かれました。オープニングセレモニーでは、いわき地区障がい者福祉連絡協議会の鈴木繁生会長が「アートは障がいのあるなしに関わらず、すべての人が自分を表現できる手段。人の心を動かすことができる」と呼び掛けてあいさつしました。今年のポスターに採用された絵を描いた福島久枝さん(NPO法人なこそ授産所「自立生活きらきら」)は来場者を前に花束と記念品を受け、記念撮影に応じていました。
● 絵画、書道、立体作品などずらり
会場には市内の25事業所から約290点が出展されました。事業所の活動で制作した絵画、書道、立体作品、手芸など思い思いに表現した力作がずらり。福島さんが描いた、花の中で楽しくおしゃべりしている絵も飾られています。赤、ピンク、オレンジ、黄色を主体に色鉛筆で鮮やかに彩った絵画で、福島さんは「喜びと楽しみを表現しました。暗くなっている人が絵を見て明るくなってほしい」と話していました。個展を開いて活躍している蒲生卓也さんの絵画、福島県障がい者芸術作品展に入選した佐藤花子さんの作品「自己表現」、「日本財団DIVERSITY IN THE ARTS公募展」で佳作に輝いた絵「燃えるグレープフルーツ」といった本格的なアート作品も並び、来場者を引きつけました。
● 福祉の店もにぎわい
福祉の店はこの日、授産製品を作っている11事業所がそれぞれ出店。米ぬか石けんやドーナツ、ジャム、とうふ、さをり織りの小物、コーヒーなどが並びました。小さなカップにサンタクロースが乗ったクリスマス飾りを見た来場者は「かわいい!」とテンションが高まり、お気に入りの品を購入。米麹をふんだんに使用したみそのコーナーでは、事業所の利用者が「おいしいですよー」と来場者に大きな声で呼び掛けていました。理科の実験コーナーではスライムづくりが行われ、親子連れであふれていました。
【第34回障がい者作品展】
開催日:2019年11月30日(土)~12月7日(土)
時間:午前10時~午後5時(最終日は午後2時まで)
場所:いわき市総合保健福祉センター(福島県いわき市内郷高坂町四方木田191)
入場料:無料
主催:いわき市
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