医和生会(いわきかい)の新卒を支える「指導スタッフ」として活躍する須藤(ショートステイ)は、自身の豊富な経験を生かして楽しく働ける工夫をしています。指導する際には「理由」を伝えるのを心掛け。ほかのスタッフが同じ事を繰り返し教えることのないよう、指導済みの項目を職場全員で共有できる育成シートを利用しています。「指導スタッフ」を紹介する不定期連載の3回目。
● 自身の経験を踏まえた指導
須藤は介護歴15年。ショートステイに配属された大学新卒の新妻を指導しています。新妻の第一印象は「素直に聞いてくれて、はっきりとした意思を持っている」。しっかりしていた新妻を迷わせないよう、須藤が心掛けた指導は「道筋や理由も含めて教えること」だという。例えば、「ご利用者様AさんとBさんを別々に座らせて」とお願い事だけするのではなく「AさんとBさんは以前口論があったから、トラブルを防ぐために別々に座らせて」と伝えます。須藤は「昔は理由なく『いいからやってください』と指導を受けていた。私自身がその教え方に疑問を持っていたし、何も言えなかった」と自身の新人時代を振り返り「(新妻には)ずっと楽しく働いてほしい」と見守ります。
● 成長度合いを育成シートで共有
須藤が休みの時、新妻がほかの先輩から同じ事を繰り返し教わったり、教わっていない事をやるように言われたりしていました。全職員が「次は何を指導すればいいか」が簡単に分かり、新妻が混乱しないよう、人事課が過去に作成した育成シートをショートステイ用にアレンジ。介助方法やベッドシーツの交換など覚える業務を項目にしてまとめ、指導の進み具合を「〇」「△」「×」で表記しました。これにより職員間で共有でき、新妻もこれから覚える業務を事前に確認できます。
● 須藤の助言 今も大切に
新妻は「『私自信が無いんです』と言ったら『今までやってきたことはしっかりと身に付いているから、過信をしないように自信を持って』と励まされた」と、今もその言葉を大事にしているといいます。須藤は「(新妻は)言われなくてもメモを取って、分からない時は聞いてくる」と仕事に向き合う姿勢に太鼓判を押します。初めのころ、須藤が「明日のご利用者様を事前にチェックしていれば、何かあっても慌てない」とアドバイスしてから、新妻は今でもきっちりと確認を続けているという。課題については「自分で考えて『これをやりたい』という声がまだ聞かれないので、遠慮しているのかな」と言いつつも「後輩ができれば自然ともっと積極的になれる。その力のある子」とも。「(新妻は)笑顔があって、柔らかい雰囲気をつくれる。ご利用者様に好かれれば心の声を引き出すことができるので、今の明るさをキープしてほしい」と期待を込めていました。
<関連記事>
●高卒・介護職への指導者
「新卒を支える指導スタッフに聞く①・やがわせデイサービスの菅野」
●大卒・相談員への指導者
「新卒を支える指導スタッフに聞く②・きらくデイサービスの金成」
●理学療法士への指導者
●入職当時の新妻の紹介記事「できる事を奪わないように・新人紹介②新妻」
<医和生会(いわきかい)の求人・採用情報>
医和生会は1年以内の新卒離職率0%!新卒フォロー面談や「若手ラボ」といった教育支援を通して、若手職員の定着につなげています。
https://iwakikai.jp/recruit/