医和生会(いわきかい)通所リハビリテーションの職員は作業療法士・村山を中心に、昨秋に新卒で入職した理学療法士の佐々木をサポートしています。リハビリ技術の指導を重ね、成長や積極性も見られています。村山は「ご利用者様の生活も視野に入った理学療法士になれる」と期待しています。「指導スタッフ」を紹介する不定期連載の5回目。
● 実践練習の機会つくる
村山はリハビリ職歴10年で、病院勤務を経て医和生会に入職し4年目。去年10月に配属された佐々木の指導を任された一人です。佐々木に対する第一印象は「あいさつが明るくて、声も大きくハキハキしている」と好印象。リハビリ職の技術を磨いてもらえるよう、入職後に関節可動域の訓練や姿勢の見方など基本を指導したといいます。先輩がご利用者様にするリハビリ訓練の見学期間も経て数カ月後に実践“デビュー”。ただいきなり本番は不安だろうと実践練習の機会をつくり、業務後、佐々木にアドバイスした日もありました。
● 部署内カンファで意見交換
佐々木にはリハビリ計画の作成も経験してもらっています。ご利用者様の運動機能を評価して課題を見つけてもらい、部署内のカンファレンスで意見交換します。この時、リハビリ方法や声の掛け方などを職員みんなで考えます。村山は佐々木の視点が鋭くて驚いたこともあり、家での生活はどうか、といった的確な質問も出ているといいます。佐々木はこのカンファレンスでの意見をプランに落とし込み、より質の高い計画をつくれるよう学んでいます。
● 成長を実感
村山は佐々木の成長を実感しています。佐々木が足踏みやスクワットといった立位訓練をご利用者様に指導していた時、しっかりとポイントを押さえ、その後状態が改善したというご利用者様もいます。佐々木はリハビリの仕事以外にも、事務処理の作業や法人の接遇委員会の委員も務め、村山は「(佐々木が)いっぱいいっぱいになっているかも」と心配します。それでもほかの職員をフォローする余裕が出ていると感じることも。歩行状態が悪いご利用者様を大変そうに介助する職員を自発的に手伝ったり、送迎表の確認を自ら「やります」と名乗り出たりする積極さも、村山は喜んでいました。
● 「広い視野を持った理学療法士に育ってほしい」
佐々木は「学生のころ、分からないことを聞いて怒られた経験がある」と質問する怖さを持ちつつ「仕事が増えて覚えることが多くなってきたけど、村山さんをはじめ、スタッフの皆さんが質問に優しく丁寧に答えて教えてくれる」と感謝。村山は指導の進み具合で「第一段階は終えた」と、技術面の習得はひと段落したと認識。今後はケアマネジャーや福祉用具業者との関わり方、担当者会議の参加など、外部での業務を学ぶのが課題だと語ります。村山は「歩く立つといった基本だけでなく、生活全般を見られる広い視野を持った理学療法士に育ってほしいし、なれる」とエールを送っています。
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