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投稿:2019年04月30日更新:2020年04月02日

569. 終わりと始まり・4月の取材雑記

▼「勝って感激して涙を流さない方がいい。ゴールしたら絶対に転んじゃいけない。上を見ろ。そうすると白い歯が見える。それを見た子どもたちは、なんでマラソンやっているのに苦しい顔しないのか、うれしそうなんだろうって思うよ」。これはマラソン指導者の小出義雄さんが金メダリストの高橋尚子さんに送った、愛されるランナーになるための金言。シドニー五輪で笑顔でゴールし「すごく楽しい42キロでした」と答えた高橋さんが強く印象に残っています。この姿を見てマラソンを始めた子も多いでしょう。

▼今月亡くなった小出さんは、人生のゴールテープを笑って切り、まさにこのアドバイスを自ら体現したのではないか。報道によると、周囲に「いい人生だったな」と言い残し、教え子に「あと2、3日だな」と迫る死を連絡して感謝の言葉を直接伝えていたそうです。さらに「涙じゃなく、笑って『まつり』でも歌って見送ってくれ」と明るい葬儀の希望を告げ、遺影にする自分のお気に入りの写真も伝えていたといいます。「なんで死が迫っているのに苦しくないのか、うれしそうなんだろう」。そう思わせ、愛される人間だったんだなと悼みます。

▼今月は当法人に新卒者が入職し、新たなスタートを切りました。社会福祉主事のルーキーは、認知症カフェといった地域活動に携わった大学時代の経験を生かし、地域に貢献したいと目標を語っていました。もう1人のニューフェイスは祖母が介護を受ける姿を見て介護職を志し、多くのお年寄りの支えになろうと誓います。まさにレース中の“選手”にも会いました。「いわきFCクリニック」の取材で「いわきをスポーツドクター育成の先進地にしよう」と、若者が挑戦していました。“ランナー”から夢を聞くたび、わたしも元気になれます。ゴールしても、途中で転んで挫折しても、白い歯を見せて笑いたい。脚が止まっても天国から小出さんが「苦しくないよ。楽しいよ」と声援を送ってくれるはず。あすは新時代・令和の号砲が鳴ります。(「地域連携・企画広報課」・西山将弘)

<2019年4月の記事ランキング(3月26日~4月26日のフェイスブックのリーチ数)>
一位「いわきをスポーツドクター育成の先進地にしようと挑戦する『いわきFCクリニック』の伊藤さん」 4月9日投稿:https://iwakikai.jp/blog/238/

二位「口腔がんを見逃さないために・『3月の平多職種連携の会』」 4月4日投稿:https://iwakikai.jp/blog/244/

三位「常磐地区でつどいの場づくり・『いごくボックス』でコミュニティ食堂」 4月13日投稿:https://iwakikai.jp/blog/343/

四位「旭日双光章を受章した髙村さんの祝賀会」 4月1日投稿:https://iwakikai.jp/blog/321/

五位「当法人の入職式と辞令交付式」 4月1日投稿:https://iwakikai.jp/blog/324/

【過去の取材雑記とランキング】
https://iwakikai.jp/blog/?c=%e5%8f%96%e6%9d%90%e9%9b%91%e8%a8%98%e3%81%a8%e8%a8%98%e4%ba%8b%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%82%ad%e3%83%b3%e3%82%b0