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投稿:2022年02月03日

在宅診療 コスモス訪問看護ステーション

1068. 在宅療養を支えるため、多職種で情報共有|在宅カンファレンス

医和生会(いわきかい)では、毎月1回、「在宅カンファレンス」を開き、在宅療養中の患者様の情報を医師や看護師らで共有し、治療や看護ケアにつなげています。当院の訪問診療コスモス訪問看護ステーションを併用している患者様も多く、全員で情報共有できる重要な場です。

 

 

●ご家族への支援

先月14日は、山内俊明理事長、岩井淳一医師、岩井里枝子医師、外来看護師(訪問診療担当看護師含む)、訪問看護師、介護支援専門員らが出席。医師は、新規患者様の利用経緯のほか、患者様の病状、ご家族の状況などを報告。コスモス訪問看護ステーションの鈴木科長からは、治療方針に悩むご家族への支援について報告があり、岩井里枝子医師が書いた“ご家族宛ての手紙”にも触れました。内容は、終末期の患者様に延命治療を施すリスクや「痛みを軽減した医療を提供し、穏やかに過ごしてほしい」という岩井里枝子医師の想いを伝えたもので、鈴木科長は「家族内の話し合いに役立つ」と期待を寄せます。岩井里枝子医師は、「人生会議※では、『一人で決めず、家族みんなで話し合って』と伝えている」と強調しました。

※「人生会議」とは…人生の最終段階における医療・ケアについて、本人が家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合う取り組み。厚生労働省が2018年に「人生会議」とした。(厚生労働省:「人生会議」してみませんか

 

 

●直面する課題は「感染症対応」

新型コロナウイルス感染症の流行により、病院や介護施設では面会禁止となっている現状から、「入院したくない」「家族といたい」と在宅療養を希望する患者様やご家族が増えています。しかし、岩井淳一医師は「在宅療養の場でも感染症対応に追われている」と言います。訪問先で「県外から親戚が来ている」「家族が濃厚接触者に該当している」との報告を受け、対応に困ったケースも。自宅を訪問する立場にある医師や看護師は「自分たちがウイルスを運ぶわけにはいかない」「自身も感染してはいけない」という不安と緊張を抱えています。

 

2022年1月時点で、訪問診療の患者様は約130人、コスモス訪問看護ステーションの患者様は約80人。ご本人とご家族の「最期まで家で過ごしたい」「家族といたい」という気持ちに応えようと、医和生会では多職種が連携し、受け入れ体制を強化しています。

 

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