医和生会(いわきかい)の職員向けの「救急セミナー」がこのほど、医和生会会議室で開かれました。山内クリニックの岩井淳一医師が講師を務め、参加した職員は患者様、ご利用者様に万一があった場合の一次救命処置を学び、技を磨きました。
● 職員8人が訓練
救急セミナーは7月1日に開催。患者様やご利用者様の命を預かる医療・介護の専門職として、突然の心肺停止や呼吸停止にも対応できるよう定期的に開催しています。講師の岩井医師は日本救急医学会の専門医で救急医療のスペシャリスト。参加したのは介護事業所の職員8人で、その中には実際ご利用者様に心肺蘇生を施した経験のある職員もいて、起こりうる有事の際に備えて真剣に取り組みました。
● 応急手当てで生存率上昇
岩井医師は救急医療の現状を説明。救急車が現場に到着するまでの時間と病院収容までの時間が、福島県はいずれも全国ワースト5位以内で、一般市民が応急手当てをした場合は生存率が1.5倍に上昇すると紹介し、救命処置を学ぶ大切さを訴えました。その後、心臓マッサージやAED(自動体外式除細動器)を使った救命処置の流れを確認。岩井医師が人形を使って見本を見せて説明しました。
●「ひじを伸ばして体重を乗せる」
参加者は3組に分かれて実際に体験。倒れた人を見つけたら安全を確認し、意識が無ければ周囲に救助を要請、気道確保、心臓マッサージ、AEDの使用という一連の流れを訓練しました。多くの参加者が心臓マッサージで悪戦苦闘。力不足で人形の胸の圧迫が不十分な参加者に、岩井医師は「ひじを伸ばして体重を乗せて」とアドバイス。30回連続でテンポ良くマッサージしなければならず、参加者は汗をかきながらこつをつかんでいました。最後、岩井医師は心肺蘇生法の流れを振り返り「この技術を身に付けられたら、人が倒れた時に助けることができる。医和生会の職員としてできるようになってほしい」と呼び掛けました。
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