小規模多機能型さらいの石川は今年5月、介護職員として中途採用で入職しました。「明るく、楽しく、元気よく」をモットーにご利用者様に積極的に話し掛け、ホールは常に明るいムードに。ご利用者様の「やりたい」をかなえたいという優しい思いも持っています。
● 子どものころから介護に興味
介護歴は今年で5年目。子どものころ、足が不自由な祖父と介護する祖母の姿を見て育ち介護に興味を持ちました。親からは看護の道を勧められながら、福祉を学べる高校に進学。そこで「介護の仕事がしたい」と確認でき、専門学校に進学して技術を磨きました。都内の特別養護老人ホーム(特養)と介護老人保健施設で働いた後、専門学校時代から興味があったという小規模多機能型施設で転職先を探し、今年5月に医和生会に入職しました。
● ゆっくりと向き合える環境
特養時代は多くのご利用者様を時間通りに介助するため、密なコミュニケーションが取れなかった分、今はゆっくり会話ができる環境を楽しんでいます。花が趣味というご利用者様に「紫色の花が好きです」と話したら、その利用者様は石川におすすめの花屋を教えてくださるようになりました。毎週の利用日に、わざわざ花屋の名前を紙に書いて石川に渡してくださったそうで、石川は「覚えていてくださって、とても嬉しかった」と触れ合える喜びを噛み締めていました。また、折り紙が好きなご利用者様に「お家に帰ったらご家族にお見せしたらどうですか？」と提案すると、次のご利用日には「家族から『こんなに上手にできるんだ』とびっくりされた」と喜ばれたといいます。
● ご利用者様との会話が弾む
石川がホールにいるとご利用者様との明るい会話が絶えません。体操の時間にはご利用者様の隣に座って一緒に体を動かし、その方が陽気な動きをすると一緒にマネをして笑い合います。おやつの時間も、ご利用者様に「食べたら横になりますか？」「(いつもテーブルに置いている)ペットボトルはどこですか？」「お味はどうでしょう？」など次々と話し掛けます。ご利用者様一人一人の好きな話題を把握し、自身が東京にいた時の話題や花の育て方の話題などを振り、ホールから常に石川とご利用者様の楽しげな声が聞こえていました。
● ご利用者様の「やりたい」を実現したい
「入浴介助と爪切りの時間もご利用者様とゆっくり話せる」と、じっくり会話できる時間をチェックし、その時間を大切にしています。会話を通じて、ご利用者様の「やりたい」も引き出します。ぬり絵好きのご利用者様が「やりたいけれども家ではできない」とスクラッチアートに興味を持っていることに気付きました。石川は「仕事がスムーズにできるようになったら、ご利用者様の“やりたい”を実現するために取り組んでいきたい」と目標を話していました。
● 明るく、楽しく、元気よく
社会人になった１年目から大事にしているモットーは「明るく、楽しく、元気よく」。「疲れていると顔に出るタイプなので、そうならないよう意識して口に出している」と笑顔を浮かべます。「ご利用者様、ご家族様から『いてくれてよかった』と頼りにされる職員になりたい」と抱負を述べていました。
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