医和生会(いわきかい)の若手職員が学び合う場「若手ラボ」がこのほど開かれ、参加者は「意見を聞く」スキルを学びました。
● 意見を聞ける人になる
若手ラボは今回17回目で、12月20日に開催。新卒職員2人と2年目職員4人、先輩職員2人が参加しました。3年目の職員は、先輩職員としての参加が今回初めてで少し緊張しながらも、自分の経験や失敗を後輩に伝える姿もありました。講師は事業推進課の皆川が担当し「アドバイスよりも意見を聞ける人になる」を目標に講義しました。
● 自分で考えるために
参加者は「アドバイス(助言)」と「意見」の違いを考えました。アドバイスは「相手を思っていう言葉」「経験を基に教える」、意見は「自分の考え」「答えは出さない」などそれぞれの考えが発表されました。皆川は「相手の行動まで踏み込んでいるのがアドバイスで、意見は個人的な見解」と説明しました。アドバイスを受けると「行動まで指示されるため、自分で考えなくなってしまう」という一方、意見は「言われた内容を受け、自分で考えて行動できる」とし、「『どうすればいいですか?』ではなく『〇〇な時、どうしていますか?』という聞き方をして、自分で考えるクセをつけてほしい」と指導しました。
● 「先輩に答えを求めないように」
「意見」を聞くトレーニングにも挑戦。事例では、認知症のご利用者様から「天国に行きたい。もう楽になりたい」と言われた時、利用者様の対応に慣れている先輩にどう聞けばいいかを考えました。参加者からは「同様の体験したことがありますか?」「私はこうしますが、先輩はどうしていますか?」などの意見が出ました。皆川は「『正解を教えてください』ではなく、まずは考えてみよう」と強調しました。
● 2人から違う指導を受けた場合
2つ目の事例は、自分の指導担当のAさんから「やらなくていい」と言われていた業務を、Bさんから「なるべくやって」と言われた場合、Aさんにどう聞けばいいか。皆川は「『Bさんから違う指示を受けたのですが、どうすればいいですか?』とAさんに判断を委ねないで」と呼びかけました。参加者の考えは「Aさんが『やらなくていい』と指導した理由を教えてもらえますか?」「Aさんは新人の頃、2人の職員から違う意見を言われた時、どう対応しましたか?」「Aさんとは違う指示を受けたのですが、自分で考えて行動したほうがいいですか?」など。皆川は「Aさんは本人の成長度合いを見ながら『“まだ”やらなくていい』という指示を出し、Bさんは必要な業務だから『やって』と指示を出したと考えると、AさんもBさんもどちらも間違っていない。まずはAさんの考えを確認すると、どうすればいいか見えてくる」と補足しました。
● 「自分で判断する癖をつけて」
皆川は「勤務歴が長くなると、自分で考えて対応する場面が増える」と話し「正解を検索するクセがあると思考力は身につかない。『どうすればいいですか?』と周囲にアドバイスを求めるのではなく、意見を聞いて自分で判断するクセをつけてほしい」と成長を促しました。
<若手ラボ>
「第16回・悩みを『分けて』考える」
「第15回・小さな違和感を大事に」
「第14回・人を育てらる職員になる」
「第13回・成長し続ける人になるには?」
「第12回・問題点を見つけて解決力を身に付ける」
「第11回・課題から悩みを見つけて行動へ」
「第10回・客観視して自分のクセを知ろう」
「第9回・リフレーミングに挑戦」
「第8回・人の育成を考える」
「第7回・成長の先を考える」
「第6回・仕事の目的を考える」
「若手ラボ、2年目へ」
「第5回・客観視を考える」
「第4回・失敗の分析を考える」
「第3回・言葉の力を考える」
「第2回・自信を考える」
「若手職員が学んで交流・医和生会の『若手ラボ』スタート」
<医和生会の若手職員教育サポート>
「医和生会(いわきかい)人事課の取り組み・若手職員の教育サポート」
<医和生会(いわきかい)の求人・採用情報>
医和生会(いわきかい)は1年以内の新卒離職率0%!新卒フォロー面談や「若手ラボ」といった教育支援を通して、若手職員の定着につなげています。
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