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投稿:2025年07月03日

研修会・勉強会 活動報告【REPORT】

1332. 相手を慮る人になろう・新卒職員が初参加の若手ラボ

若手職員が学び合う「若手ラボ」がこのほど開かれ、本年度の新卒職員が初めて参加しました。テーマは「相手を慮る人になろう」。入職して数カ月での経験を振り返りながら、ケーススタディを通して若手の先輩職員の意見を聞くなどして研鑽を積みました。

 

● 若手職員9人が参加
今回で25回目となる若手ラボは6月25日に開催しました。医和生会(いわきかい)とグループ法人「いわきの里」の若手職員9人が参加し、そのうち新卒職員は3人。講師は事業推進課の皆川が務めました。参加者は「この日の意気込み」を交えて一人一人自己紹介し、新卒職員は「先輩の意見を聞いて、明日から業務の参考にしたい」「よろしくお願いします」「頑張ります」とあいさつしました。

 

● 言葉と本心のズレを「慮る」
皆川は「慮(おもんぱか)る」の意味を「相手の気持ちや事情を想像すること」「どうしたらこの人にとって一番か?を考えること」と説明しました。グループワークでは「言葉と本心のズレ」をテーマに、ご利用者様の介護経験を元に振り返りました。

 

ケーススタディでは①ご利用者様はどんな気持ちか②どんな声掛けができるといいか、の2点を考えました。一つ目は「いつも冗談を返すご利用者様に『今日もお元気そうですね〜』と声をかけると、『ああ…』と下を向いた」という時。参加者は「昨日眠れなかったのでは」「送迎の運転が悪かったのでは」「苦手なご利用者様がいるのではないか」と想像しました。適切な声掛けとして「体調の確認をする」「居室にいる時にそっと声を掛けてみる」といった意見に加え、「聞き取った内容は他のスタッフと共有し、チームで対応する」という声もありました。次の行動まで考えていたことに、皆川は「そこまで考えているのは素晴らしい」と参加者の姿勢を褒めました。

二つ目のケーススタディでは「食事で箸を持ったまま動かないご利用者様にスタッフが『手伝いましょうか?』と声を掛けても、『大丈夫』と返事するだけでそのまま食事を残してしまった」。参加者からは「お腹いっぱいになった」「スタッフからの声掛けで恥ずかしい思いをした」「盛り付けが悪かった」「トイレに行きたいなど別なことを考えていた」「嫌いな食べ物がある」などと慮っていました。「どのグループも『食欲がない』で終わらせず、性格や生活環境などの背景を想像して、相手を慮ることができていた」と皆川は評価しました。

 

● 「言葉にしない・できない気持ち」
皆川は最後に「利用者様の中には、恥ずかしさや遠慮から、あえて『思っていることを言葉にしない』方がいる。本当は伝えたいけど、適切な表現がわからず、『言葉にできない』方もいる。言葉にしない・できない中に大切な気持ちがある」と伝え、そのためにも「ご利用者様の“いつも”を知ってほしい。“いつも”を知っておくと、ちょっとした変化に気づける」とアドバイス。「理由を想像して、その人のためを思って行動できる人になってほしい」とメッセージを送りました。

 

今回のテーマを「相手を慮る」に設定した理由について、皆川は「目に見えない『気持ち』や『感情』を推し量ることが苦手な人は多い。でも、介護や福祉の現場では、その力が欠かせない」といいます。「たとえ利用者様が『大丈夫です』と口にしても、実は助けを求めているかもしれない。表情や声のトーンから『今日は疲れているのかも』と感じ取る力や、『本当はこうしてほしいのでは』と考えを巡らせる力が、質の高いケアにつながるはず」。確実な正解があるわけではないけれど、相手の気持ちを想像し、行動できる職員になってほしい。その思いを、「慮る」というテーマに込めたそうです。

<若手ラボ>
第24回・人を育てる人になろう
第23回・課題解決の考え方を身につける
第22回・『視座』を考える
第21回・苦手のコントロールを考える
第20回・目標の設定を考える
「若手職員が学んで交流・医和生会の『若手ラボ』スタート」

<医和生会の若手職員教育サポート>
「医和生会(いわきかい)人事課の取り組み・若手職員の教育サポート」

<医和生会(いわきかい)の求人・採用情報>
医和生会(いわきかい)は1年以内の新卒離職率0%!新卒フォロー面談や「若手ラボ」といった教育支援を通して、若手職員の定着につなげています。
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