↑医和生会(いわきかい)居宅介護支援事業所の鈴木直樹
● 理論派の原点、介護の原点
鈴木が論理的思考力を磨いたのは大学時代。理学部数学科に通い、卒業研究のテーマは「『フラクタル力学』を利用した天気予報に関する確率論」でした。1997(平成9)年春の卒業後は、流通業、整体師、病院の事務、介護士を経験し、2013(平成25)年7月に医和生会に入職しました。持っている資格は、調理師、整体師、医療事務、介護福祉士などと多彩です。「生まれた時から寝たきりの祖母がいて、小学一年のころから高校まで介護していた。その経験があり、最終的に介護の仕事に就いたのは自然の流れだったのかもしれない」。
● データを駆使して売り上げ1位
論理的思考を実践的に初めて発揮したのは流通業時代。入社2年目に福島県本宮市のスーパーマーケットで魚売り場の利益管理を任され、4県全約80店舗で主力商品の売り上げ1位を記録し表彰されました。最低限のコストで最大限の利益を出すため、月、曜日、時間帯、天気ごとの客足データを収集して臨機応変に価格を変更。さらに、あらゆることを数値化して無駄を徹底的に調べました。魚を切って刺身にする際、骨に身を残すのがもったいないと知れば、無駄なく魚を切る技術を現場に磨かせました。ほかにも、高価なセキサバやアカジをほぼ原価で売って集客を図り、原価の安いイカを加工して高めに販売し利益を上げる戦略もデータから生み出しました。
● ゆとりをつくり、多くの業務をこなす
そのデータ重視思考は、ケアマネジャー業務にも生かされています。鈴木は毎月40人以上のご利用者様宅を訪問し、さらにケアプランの書類作成もしなければならない多忙さ。それでも、鈴木は「書類作成時間」などとご利用者様ごとの「訪問時間」「訪問準備」の所要時間を分単位で毎月すべてチェック。そこから、業務を所要時間の多さごとに3分類し、翌月のカレンダーに無駄なくスケジュールを埋めます。突然の新規ご利用者様が現れても対応できるよう、月の後半は極力空けるように工夫。業務を数値化して効率化を図り、ゆとりをつくりかつ多くのご利用者様にサービスする。「なんでも数値化しないと気が済まない」と笑います。ケアマネ業務は準備が重要だと説く鈴木のモットーは「段取り8分、仕事2分」。
● 愛きょうもたっぷり
効率化がすべてではない介護業務。「数値化」「理論」「データ」…などというと冷たいマシーンのようにも思えますが、鈴木は通算献血回数164回というまさしく血が通った献身的な人間です。マラソンと高校野球が好きでご利用者様からも親しまれています。「いわきサンシャインマラソン」も第1回から“皆勤賞”で、ご利用者様から「走りの調子はどうだ?」としばしば声を掛けられるほどランナーとしてよく知られた存在。さらに、福島県の高校野球ファンで、シーズンにはご利用者様と熱いトークに花を咲かせることも。時には話に夢中になり予定時間を超えることもありますが、ゆとりをつくっているのでそれもまた「計算済み」。「自分を見てご利用者様が元気になってくれるようなケアマネになりたい」と目標を話しています。
鈴木が所属するマラソン愛好会「医和生会(いわきかい)RC」は「ひたち海浜公園リレーマラソン」に出場中!
※ケアマネの小林、芳賀もRCメンバーです!!
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