当法人医和生会の職員が「アンガーマネジメント」を学ぶ講習会がこのほど、当法人会議室で開かれました。県社会福祉協議会主催の研修「アンガーマネジメント~介護職の怒りのコントロール術」(去年12月・福島市)に参加した職員が講師を務め、学びをほかの職員に伝達するのが目的。9事業所の監督職ら約15人がグループワークを通し、同僚に不必要に怒らないための3つの技を学びました。
アンガーマネジメントって?
参加者が怒る事のメリットとデメリットを考えた後、講師は「怒らないことが正解」ではなく「怒る必要がないことは怒らないようにする」意識がアンガーマネジメントと説明。怒りは二次的な感情で、その深層には「不安」「苦しい」「寂しい」「心配」「罪悪感」などネガティブな感情の積み重ねで生まれ「一次的な感情に目を向けるのが大切」「劣等感はモチベーションアップにもなる。ポジティブに転換して」とアドバイスしました。
6秒間我慢しよう
講師はアンガーマネジメントの3つのテクニックを紹介。その一つの「6秒・衝動のコントロール」術では怒りがわいた瞬間から6秒間心を落ち着かせれば静まると呼び掛け。その6秒の間は、怒りの度合いを10段階で点数化して客観視したり、「まあいいか」「大したことない」といった落ち着く言葉(コーピングマントラ)を3回唱えたりしてやり過ごせばいいと助言しました。
衝突の原因 お互いの「こうあるべき」を知ろう
二つ目の「三十丸・思考のコントロール」術では①許せる②まあ許せる③許せないの3つの思考ゾーンがあり、②と③の境界線が自分の都合や感情であいまいになって怒ってしまうと指摘。会社、ルール、時間などに関して「こうあるべき」という「理想」が一人一人異なる点も衝突の原因だと説明しました。グループワークで参加者一人一人が「あいさつ」をテーマに「こうあるべき」を順位付け。「目を見てあいさつすべき」を1位にマークする人もいれば、下位にする人も。グループで互いの価値観をすり合わせて、怒りの原因を理解し合いました。
「変えられる事」に目を向けよう
三つ目の「分かれ道・行動のコントロール」はストレスが溜まった際に「変えられない事」ではなく「変えられる事」に目を向けるのが大事とアドバイス。例えば寒い日に「変えられない」悪天候に怒るのではなく、厚着するなど「変えられる」具体策を考えるよう勧めました。怒りを記録する「アンガーログ」の方法も紹介し、怒ったら「日時」「場所」「何があったか」「思ったこと」「怒りの度合い(10段階)」をメモし続けて、と呼び掛け。21日間毎日続けたら「自分の『べき』」や何に対して怒るのかが見え、怒りをコントロールできるようになるという。伝達講習会は1月30日に開催されました。
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