当法人グループの主に介護職員がこのほど、当法人のやがわせデイサービスで要介護者の楽な姿勢「ポジショニング」を学びました。安定して座るコツや注意すべき「仙骨座り」などを確認。ご利用者様の事例を通してポジショニングに関する介護の課題や改善策を共有し、実際車いすに座って楽な姿勢を体で感じていました。
● 「仙骨座り」に要注意
8月1日に開かれた当法人グループ研修の一環。小規模多機能型居宅介護「さらい」と「すばる」の職員計3人が講師を務め、約50人が参加しました。講師は、ポジショニングとは「力学的に安定して長時間でも疲労しない姿勢」と定義し、自力で体重移動や姿勢を保てないご利用者様の褥瘡(じょくそう)予防や改善のために必要だと説明。快適な生活、睡眠の質、生活リズムの改善といったポジショニングの効果も指摘しました。長時間座る時には、深く腰掛けて頭と両肩が水平で床にかかとが付いているようにするとアドバイス。腰や尻が前方にすべり、尾骨の上方にある仙骨に圧力がかかる「仙骨座り」の話題では、褥瘡や関節可動域が硬くなる「拘縮(こうしゅく)」にもつながると注意しました。
● 車いすに乗って実践的に体験
ポジショニングに課題のある実際のご利用者様2人の事例を挙げ、取り組んでいる改善策を紹介。1人は車いすの座面がたわみ不安定だったので段ボールとクッションを使って改善し、もう1人は寝たきりで「オムツ交換骨折」(※)のリスクが考えられるため、腰回りや脚を優しく動かす「ゆらゆら体操」を実践していると紹介しました。講話後、この2人の事例を体験。車いすに乗って姿勢を保ちやすい工夫を考え、ベッドで寝て「ゆらゆら体操」を体験し、実践的に学んでいました。
※オムツ交換骨折とは
「明治安田生命グループ」のホームページより:https://www.my-kaigo.com/pub/carers/risk/hiyari/0140.html
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