▼戦場に流れる音楽―。日本軍の戦況悪化が著しい終戦間際のビルマ(現・ミャンマー)。食料も弾薬もない小隊は必死に逃げます。死の匂い漂う熱帯のジャングル。音楽学校出身の隊長は隊員と合唱して励まし合います。敵軍に包囲され絶体絶命の窮地に立たされると、隊長は相手を油断させようと竪琴を演奏。「埴生の宿」を歌うと敵軍も一緒に合唱し、戦闘は回避されました。このお話は竹山道雄氏の小説「ビルマの竪琴」。ちなみにフィクション。ですが血の流れる戦場で銃を楽器に持ち替え、銃声ではなく歌声が響くストーリーに心打たれます。
▼病院に流れる音楽―。認知症治療の病棟。太鼓や鳴り物を手にした音楽隊は、力強いサンバのリズムを響かせます。うつむき加減のお年寄り患者も徐々に元気を取り戻したかのように、手にしたブラジル楽器のガンザを笑顔でシャカシャカ。リズムがずれても気にしません。目に涙を浮かべる方も。見守る職員も手拍子。「365歩のマーチ」や「青い山脈」の歌声が響きます。注射を打つわけでも、特殊な薬を飲むわけでもない。ただ人間が楽しくたたき、鳴らした音と歌声の力。こちらの話はノンフィクションです。(「地域連携・企画広報課」・西山将弘)
<2019年5月の記事ランキング(4月27日~5月25日のフェイスブックリーチ数)>
一位「4月の取材雑記」 4月30日投稿:https://iwakikai.jp/blog/629/
二位「サーファーが救命技術を身に付ける講習会の告知」 5月23日投稿:https://iwakikai.jp/blog/965/
三位「サンバっぽい音楽隊『ポイ』が病院を訪問」 5月22日投稿:https://iwakikai.jp/blog/921/
四位「コラム・白土屋さんのふわふわカステラ」 5月8日投稿:https://iwakikai.jp/blog/780/
五位「ご利用者様がショッピング・いわきの里」 5月17日投稿:https://iwakikai.jp/blog/882/
【過去の取材雑記とランキング】
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