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投稿:2024年04月08日

研修会・勉強会 医和生(いわき)会全体

1248. 「できる」の意味を考える・若手ラボ

医和生会(いわきかい)の若手職員が学び合う場「若手ラボ」がこのほど開かれ、参加者は「できる」の意味に理解を深めました。4月から新卒職員を迎えるにあたり、受け入れる側の先輩としての立場も自覚しました。

● 「やれる」ではなく「できる」へ
若手ラボは今回19回目で、3月27日に開催。新卒職員2人、2年目職員6人、先輩職員1人が参加しました。講師は事業推進課の皆川が担当。「『やれる』ではなく『できる』へ」をテーマに話し合いました。

● できるようになったこと
グループワークでは各人が「入職してから今日までを振り返り、できるようになったこと」を3つ書き出してみんなと共有。1年目職員が「入職時はご利用者様の生活背景もわからずに接していたが、今は理解してできるようになった」と話すと、2年目職員は「わかる。フェイスシートを確認して話すようにしている」と共感。「話し方は工夫しますか?」など先輩に質問し、アドバイスをもらっていました。そのほか、「夜勤ができるようになった」「自分の業務だけではなく、周囲の仕事も手伝えるようになった」などの意見が出ていました。

● 「できた」の解釈
皆川は「取得したスキルは自信につながる」と前置きした上で、「ただし、それを『できるようになった』と判断したのは誰か」と考えを促しました。「自分では『できた』と思っても、相手が求めるレベルに達していないなら『やった』だけ」と説明。例として、

「お客様が来るので、スリッパを並べて」という指示に対し、本人は「できた」と言っても雑に並んだ状態なら、それは「やっただけ」で、誰も「できた」とは評価しないと写真を見せて説明しました。「できた」かどうかは自分では決められない・経験年数によって「できた」という基準も変わる、とも伝えました。

● グループワークに挑戦
一つ目の事例は「職員は『利用者様のトイレ誘導ができるようになった』というが、利用者様の情報も確認せず、残存能力を無視して車いすに乗せて移動させていた」というもの。本当の意味で「トイレ誘導ができる」とは何かを考えました。参加者は「利用者様がどこまでできるのかを把握する」「利用者様のその時の体調に合わせて誘導する」「動く意欲がない時は会話援助して意欲を高めて誘導してできるようにする」など意見。自立支援という視点や、その日の体調まで考慮するのも含めて「できる」という点を確認しました。

● 「夜勤ができる」とは
別の事例では「工場から転職してきた職員が『介護は未経験だが、工場でも三交代で働いていたので夜勤もできる』と言った場合、本当の意味で『できる』とは何か?」を考え合いました。参加者からは「介護の夜勤は、利用者様の介助や急変の対応ができないと任せてもらえない」「物をあつかうのと人の命を預かる仕事は全然違う」といった意見が出ました。

● 自発的にできる
最後は「『利用者様の水分介助ができます』という職員は、昨日から排尿がない利用者様に対し、1時間おきに排尿記録を確認したり、飲み物をすすめたりして、利用時間中の排尿につなげた」という事例。この職員の「できる」というレベルの高さや、「すごい」と思った点を共有しました。参加者からは「情報を結びつけて、自分で推測して行動している」「指示されたわけでなく自発的に動いて結果を出している」といった意見が出ました。

● 自分を高める努力を
皆川は「自分が『できた』と思っていることも、先輩や上司から見て『できている』のかを確認して」「1年目と3年目の『できる』の基準は違う。自分自身をレベルアップさせてほしい」とメッセージを送りました。また、学びには『知る』『分かる』『できる』『教える』の4段階があると説明し、「『できた』から終わりではない。次は『教える』立場になる」と4月から2年目・3年目となる職員の自覚を促しました。

<若手ラボ>
第18回・『信頼とは何か』を考える
第17回・『意見を聞く』を学ぶ
第16回・悩みを『分けて』考える
第15回・小さな違和感を大事に
第14回・人を育てらる職員になる
第13回・成長し続ける人になるには?
「若手職員が学んで交流・医和生会の『若手ラボ』スタート」

<医和生会の若手職員教育サポート>
「医和生会(いわきかい)人事課の取り組み・若手職員の教育サポート」

<医和生会(いわきかい)の求人・採用情報>
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