2018年も大変お世話になりました。去年3月から取材を始めてはや1年と10カ月。今年掲載した記事は261本を数えました。いろいろな方々のご協力を得て取材させていただき、この場をお借りしまして厚く御礼を申し上げます。今年夏から法人内のイベントは「昔女優になりたかった」という同僚も書くようになり、ビシバシ鍛え上げています。きっと来年もさらに面白い話をご紹介できるようになるでしょう。記事を読んでみなさんが何かを得て、誰かにつながり、何か行動に結び付き、地域が盛り上がることが本望です。今年の出来事をフェイスブックのリーチ数が高かった記事の年間ランキング発表とともに振り返ります。(「地域連携・企画広報課」・西山将弘)
「『母心』が『サンタ体操教室』に登場・みんなと体操」 8月18日投稿:https://iwakikai.jp/blog/742/
コンビ芸人「母心」が番組のロケで、いわき市四倉地区の「サンタ体操教室」を訪れた記事。取材にうかがった縁は「サンタ体操教室」を主催する三田須生雄さん。市主催の「はじめてのシルリハ体操教室」(※1)で講師を務めた三田さんにお会いした時、明るくお誘いを受けました。当日。演芸場の雰囲気を醸し出す三田さんの漫談調のトークに、「母心」の関さんが「浅草の師匠か!」とツッコミ。参加者はみんな大笑い。これだけ楽しい体操教室なら参加者が多いのもうなずける。各地域にそれぞれの「浅草の師匠」がいると盛り上がるだろうなと思いました。
※1
「はじめてのシルリハ体操教室」 2018年8月10日投稿:https://iwakikai.jp/blog/748/
「地域福祉にも貢献・訪問理美容『どこでもロダン』」 4月7日投稿:https://iwakikai.jp/blog/1092/
この取材をしたきっかけは、「平在宅療養多職種連携の会」(※2)に来ていた訪問理美容の社長さんとの出会い。いわき市平地区の医師や歯科医師、薬剤師、ケアマネジャー、行政関係者らが集まるという、外から見るとなんとも近づきがたい会に姿を見せ、層々たるメンバーに緊張しながらも名刺を配っていたのがその社長さんでした。参加するには勇気がいたであろう。話をうかがうと、先代の社長さんが共立病院で散髪屋をされ、患者と関わるうちに福祉に興味を持ち福島県初の訪問理美容を10年以上前に始めたという。在宅で散髪ができれば生活の質の向上につながるが、そのサービスはあまり知られていない。そう思って取材を依頼したのでした。夏のプレゼンフェス(※3)にも参加して、色々な場でアピールする熱心な姿が印象的でした。
※2
「2018年度の平在宅療養多職種連携の会」:https://iwakikai.jp/blog/?c=%e5%b9%b3%e5%9c%a8%e5%ae%85%e7%99%82%e9%a4%8a%e5%a4%9a%e8%81%b7%e7%a8%ae%e9%80%a3%e6%90%ba%e3%81%ae%e4%bc%9a
※3
「いわき市介護支援専門員連絡協議会主催の事業所プレゼンフェス」 2018年7月3日投稿:https://iwakikai.jp/blog/843/
「薬局が運営・『タローズカフェ』オープン」 1月12日投稿:https://iwakikai.jp/blog/1721/
まもなくオープンして1年が経過するタローズカフェ。当法人からすぐ近くなので時々おじゃますると、いつもお客さんでいっぱい。先にも書いた「平在宅療養多職種連携の会」の会場としても本年度から利用させてもらっています。今月開かれた「連携の会」の忘年会(※4)もこの場所。きれいな店員さんぞろいだったのでここにご報告いたします(忘年会シーズン限定スタッフだったのか、取材不足で不明)。話変わって、社長の長谷川祐一さんには当法人山内クリニック25周年インタビュー(※5)などで今年も大変お世話になり、誠にありがとうございました。
※4
「平在宅療養多職種連携の会の忘年会」 2018年12月27日投稿:https://iwakikai.jp/blog/371/
※5
「山内クリニック25周年インタビュー・長谷川社長」 2018年6月6日投稿:https://iwakikai.jp/blog/955/
「いわき市初の『まぁるい抱っこ』講座」 5月11日投稿:https://iwakikai.jp/blog/1048/
この「まぁるい抱っこ」講座が開かれたのはゴールデンウイークの最終日。それにも関わらず熱心な「まぁるい抱っこ」ファンが集まっていました。「3秒で泣き止む」という魔法の抱っこを指導したのが辻直美さん。遠慮なくズバッと物を言う関西弁は、デリケートな東北人に刺激が強過ぎないかと心配しましたが、厳しい物言いは赤ちゃんと親を思う愛情の裏返し。参加者とまさに本気で向き合い、「抱き手の都合ではなくて抱っこされる赤ちゃんの気持ちを考えて」と熱弁をふるっていたのが印象的でした。かつて名古屋まで追っかけしたという熱烈ファンの参加者が講座後、辻さんと話をして涙を流していました。「泣き止ませるのが得意な辻さんが泣かせている」と心の中で思ったのを思い出しました。
「アレルギー児を守る入園入学準備講座」 2月7日投稿:https://iwakikai.jp/blog/1619/
アレルギーを持つ子を幼稚園や小学校に入れるのがどれほど恐ろしいか、あらためて勉強させられた取材でした。アレルギー反応が出る食べ物を口にしたら、場合によっては死んでしまいます。でも子どもは食べてはいけない物の判断ができません。小麦粉やタマゴの入った甘いお菓子を、親切心で食べさせようとする人もいるでしょう。先生にアレルギーの理解がないまま、その食べ物が給食に出たら…。この記事投稿後に「孫がアレルギーを持っている」という方から問い合わせを受け、講座を主催した「もぐのび」さんを紹介したこともありました。アレルギー児の育児で悩む方は多いんだなと感じます。来年も開講する予定があるとおっしゃっていましたので、ご興味ある方はぜひ。
「共立理容店、42年の歴史に幕」 12月4日投稿:https://iwakikai.jp/blog/406/
「9位」の文章に続くのですが、社長さんと「多職種連携の会」で知り合って先の訪問理容の取材をしたのが春。その時に「共立理容店」が秋に閉店する話は聞いていました。季節が変わり、共立病院の隣に立派な建物の「いわき市医療センター」が完成。新病院に注目が集まる中、隣の共立病院を思うと何か感慨深い気持ちになり、「共立理容店」の最後を見たくなって取材を依頼しました。最後のお客さんとも立ち会えてしみじみ。そのお客さんは帰った後、お礼の網に入ったみかんを渡しに戻ってきました。理容師は「今日はいろいろいただいた」と話し、みんなから愛されていたんだなと思いました。終わりは始まり。
「いわき市初の『まぁるい抱っこ講座』、開催へ」 3月28日投稿:https://iwakikai.jp/blog/1108/
いわき市での「まぁるい抱っこ講座」の準備をしていたのは、当法人医和生会の山内俊明理事長の次女。多くの参加者を集めるため、市内の子育て団体を熱心にPRして回っていました。この告知記事を書く取材の前に山内理事長に会い、次女に渡すよう託されたのは理事長の名刺の束。1枚1枚、丁寧に直筆で「よろしくお願いします」というメッセージが書かれていました。子を応援する親の愛を感じ、これは何としてもしっかりと記事を仕上げねばと「忖度パワー」を全開にして書いたのでした。講座が終わった現在も、参加者有志で「おさらい会」(※6)を開いています。活動の輪が広がればいいなと願っています。
※6
「おさらい会の1回目」 2018年8月28日投稿:https://iwakikai.jp/blog/730/
「おさらい会の2回目」 2018年12月12日投稿:https://iwakikai.jp/blog/392/
「いわき市医師会主催の納涼会」 8月8日投稿:https://iwakikai.jp/blog/752/
満員御礼だった今年の「納涼会」。いわき市内の医師、歯科医、薬剤師、看護師、ケアマネジャー、行政職員らがたくさん集まる盛況ぶりは去年以上でした。事務局は当法人。受付も務め、当日キャンセルもいましたが、その数以上に急きょ参加する人も現れるドタバタ劇。参加者数が多職種連携のパロメーターなら、今回の盛況ぶりはいわき市の医療・福祉業界の交流がそれだけ活発になったのを証明しているのではないでしょうか。来年の受付がもっと悲鳴を上げるぐらいの盛況を期待しています。
「福島県初の多機能型重心児デイサービス『どりーむず』開所」 2月19日投稿:https://iwakikai.jp/blog/1595/
去年の「どりーむず」設立準備から追い掛けていたのもあって印象に残っている取材です。施設を訪れる度にホール内の飾り付けが季節に合わせて変わっていました。スタッフのユニホームTシャツは何色も準備されているのか、ある日はピンク、ある日はグリーン、ある日はブルーと色々。聞くところによると元パン職人のスタッフが毎日いろんな手作りお菓子をつくって子どもたちに振る舞っているとか。日々変化のある様子に、子どもたちも毎日楽しく過ごしているのかなと想像します。来年またどう変わっていくのか、さらなる飛躍が楽しみです。
「広がらない障がい児の訪問看護」 6月2日投稿:https://iwakikai.jp/blog/960/
「平在宅療養多職種連携の会」の春の勉強会で「障がい児を受け入れる訪問看護が少ない」という声を聞いた(※7)のが取材の始まり。少人数ながらも障がい児を受け入れている当法人のコスモス訪問看護ステーションの訪問看護師を追いました。たん吸引するにしても子どもののどは細く繊細で、小児経験がないと怖いといいます。小児看護師が不足し、簡単には受け入れられない現状がありました。秋の「多職種連携の会」の勉強会(※8)でも「医療的ケア児」を支援する介護や看護の事業所が少ないといういわき市の現状が共有されました。今すぐ解決できる問題ではないでしょう。一歩ずつ。まずは市民一人でも興味関心を持って現状を知ってもらうのが大切な事だと思います。
※7
「障がいをテーマにした多職種連携の会」 2018年4月26日投稿:https://iwakikai.jp/blog/1066/
※8
「『医療的ケア児』の支援呼び掛けがあった多職種連携の会」 2018年10月26日投稿:https://iwakikai.jp/blog/581/
「天皇、皇后両陛下、『いわきの里』前を通過」 6月9日投稿:https://iwakikai.jp/blog/950/
当法人グループの「いわきの里」の前を、まさかの天皇、皇后両陛下が通過されました。徐行の速度で目の前を通過し、シャッターチャンスはものの数秒。行きの通過はピントが甘く納得いかず、帰りの通過を待って再挑戦。天皇陛下が手前にくる構図でピントもバッチリの納得の一枚が撮れました。写真は「いわきの里」の玄関に飾られています。平成最後の思い出の一つになりました。
<2018年記事一覧>
1月:https://iwakikai.jp/blog/1698/
2月:https://iwakikai.jp/blog/1390/
3月:https://iwakikai.jp/blog/1104/
4月:https://iwakikai.jp/blog/1064/
5月:https://iwakikai.jp/blog/1020/
6月:https://iwakikai.jp/blog/906/
7月:https://iwakikai.jp/blog/793/
8月:https://iwakikai.jp/blog/724/
9月:https://iwakikai.jp/blog/682/
10月:https://iwakikai.jp/blog/574/
11月:https://iwakikai.jp/blog/517/
12月:https://iwakikai.jp/blog/369/
<総括>
ランクインしている記事を見ると、「平在宅療養多職種連携の会」で聞いた情報を端緒に取材したものが多かったと思いました。面白い話を収集・共有するにはやはりいろいろな方々が集まる場に行かなければならないとあらためて認識。「リーチ数」というものが何を根拠に計算されているのか分からないのですが、すべての記事が思い出に残っています。当法人山内クリニック住所の地名が変わるという「三十九町」の記事は、医療や福祉のテーマから趣向を変えた内容で色々な方とお会いできました。「住民支え合い活動」や「地域ケア会議」も可能な限りうかがわせていただき、地域課題やそれに向けての取り組みを勉強させてもらいました。余命3年の女性からもお話を聞き、死と向き合って人生に悔いのない生き方をする姿勢を教えていただきました。注目を集める神奈川県の介護施設にも見学に行きました。お世話になりました皆さまにこの場を借りまして、あらためて御礼申し上げます。
このブログを読んで何かしらの情報やヒントをつかんで、誰かにつながり、何かの行動に結び付き、地域が盛り上がることが一番の喜びです。
記事を通して奇跡が起こりますよう、来年も努めて参ります。
2019年もよろしくお願いいたします。