今年、新卒で入職した遠藤は、医和生会(いわきかい)居宅介護支援事業所で働いています。介護保険の基礎知識や請求業務を学び、ケアマネジャーの業務をサポート。将来は、車いすを利用する当事者として、社会福祉士として、地域に向けて福祉を発信したいと考えています。新人紹介最後の6人目。
● 福祉の発信に携わりたい
遠藤は幼い頃に脊髄を損傷し、車いすを利用しています。数学が好きで、高校では理数科に進学。「そろそろ進路を決めよう」と思っていた高校2年生の時、神奈川県の障がい者施設で殺傷事件が起きました。多くの障がい者が犠牲になってしまったことに心を痛めると同時に、「当事者が動かないといけない」という思いが芽生え、福祉を学ぼうと大学に進学。そこでは地域福祉を学んだほか、“先生”となって当事者の気持ちを授業したことも。大学時代に福祉マップを作成した際に医和生会の取材を受けたのがきっかけで、福祉の発信に携わって地域貢献したいと志願しました。
● 研修中に職員の配慮に感謝
研修中は医和生会の介護系事業所を1週間ペースで全て回りました。期間が短いため、ご利用者様の名前を覚え始めたところで事業所が変わる大変さも。それでも、職員やその職場の情報が把握できたことで、現在は各事業所からの内線にスムーズな対応ができているといいます。研修中、遠藤が使用しやすいようにトイレの立て札などを事前に用意してくれた事業所もあったそうで、「1週間しかいないにも関わらず用意してくれて感激した」と職員の配慮に感謝していました。
● 車いすでも働きやすい職場環境へ
身体障がいのある職員の雇用は遠藤が初めて。環境整備が不十分なところがあるため、実際に働くなかでの不便さや課題は、上司に相談するほか、介護保険部、総務課、人事課など関連部署と共有しています。些細なことですが、以前は給湯室の入り口付近にゴミ箱があり、車いすが入るスペースがなく困っていたため、ゴミ箱の位置を通路に移動するなど、すぐに改善されたケースもありました。「障がい者が福祉施設で働くのは新しいことだと思う。自分の入職をきっかけに、障がいがあっても安心して働けるのが当たり前になってほしい」と願っています。
● 将来やりたい事が盛りだくさん
遠藤が所属する居宅介護支援事業所には介護支援専門員(ケアマネジャー)が在籍し、ご利用者様の在宅生活を支えています。介護保険の基礎知識や法令、介護報酬の請求業務など覚えることも多いですが、遠藤は「自部署にも、医和生会にも貢献できる人になりたい」という思いも。職員から車いす生活について尋ねられて答えた時に「勉強になる」と喜ばれ、当事者としての経験や目線が、ご利用者様の支援につながることを実感。社会福祉士の資格を持つ遠藤は、将来、地域福祉のためにやりたいアイデアも盛りだくさんで「福祉の専門職を集めて市民向けのイベント」「オレンジカフェ」「いわき市のバリアフリーマップ作り」など。専門職として、障がい当事者として、地域に向けて福祉を発信したい思いを話していました。
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